用水路に落とされ死んだかもしれない。和歌山県海南市立小学校で起きた重大事態いじめ全貌

 

Aさんと保護者からのメッセージ

「私は悪いことをやっていない」これは常々娘が口にする言葉です。

 

この記事に書かれていることは、全て事実です。阿部さんにもご確認いただきましたが、公文書の他、写真や録音もあります。

 

娘本人からは2年生の時、教育委員会に手紙書きました。これは学校へ行けない状態の娘に対し、連日時間も関係なく学校から聞き取りの為に登校するように電話があり、登校できない状態だと伝えると、「聞き取りができなければいじめとして扱わない」と担任に言われた為です。娘に伝えると、「手紙なら書ける」というので、時間をかけて書きました。

 

その内容は、自分が受けたいじめの一部と、友達が受けたいじめに対するものでした。これも開示請求した中にありましたので、今も海南市教育委員会にあるはずです。本当に辛い思いをし、途中でフラッシュバックしながらも必死に書いた内容です。友達を助けたいという気持ちです。今も友達はいじめのことを話せません。だから、代わりに自分がという気持ちです。

 

それ以外にも、3年生の時にいじめアンケートを提出しました。この時期は、医師より「PTSDの専門の治療が必要」との判断で、県外の専門医の診察を受けている時でもあります。どれだけ苦しい思いをしながら書いたものか想像できますでしょうか。そんな思いをして書いたアンケートも、教育委員会は自宅で保護者が書かせているもので、娘本人の意思ではないと主張しています。この病院では診断書を書いて頂くまでに3か月通院し、カウンセリングや専門の検査員による検査を経て、その後治療プログラムが開始されました。ここまで書けば、その治療がどれだけ苦しいものかお分かり頂けるかもしれません。本人の治療したいという強い意志がなければできない治療ですし、車で往復200キロの距離を毎週通院すること自体大変なものでした。このような時期にいじめの聞き取り調査をすると学校から言われました。母立ち合いで聞き取り調査に応じましたが、前述同様に保護者が言わせている、保護者が妨害したと教育委員会は主張しています。

 

また、市教育委員会学校教育課課長が「保護者と児童の訴えに差異がある」ことを理由に、重大事態の調査をしないと言っていることを耳にしました。本人がアンケートにも書いたし、聞き取り調査で訴えたのにと。その時、あることを思い出しました。

 

以前学校や教育委員会と保護者の面談の内容が一字一句違わずに書かれている書類に違和感があり、開示請求した内容が録音されているのではないかと疑い、開示請求しました。すると音声は存在し、都合の悪い部分だけ切られていたことが判明しました。

 

そこで膨大な書類と音声から探し出し、阿部さんの記事にもある「用水路」のことが、保護者が録音した音声にはあるのに書類にはないことを確認しました。

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