武田邦彦氏が解説。なぜ主要国の中で日本は凶悪犯罪が少ないのか

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かつては全世界の羨望を集めるも、今や衰退の一途を辿る日本。何がこのような惨状を招いたのでしょうか。今回のメルマガ『武田邦彦メールマガジン「テレビが伝えない真実」』では中部大学元教授の武田邦彦さんが、その原因のひとつにヨーロッパ文化の悪しき影響を指摘。主要国の中でも優れていた日本の教育や、男女の関係性に欧米思想がもたらした弊害を考察しています。

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衰退へと向かう今の日本。ヨーロッパとは違う持つべき思想とは

日本はハッキリと衰退している。それはGDPが世界の2位から26位に低下し、円が1ドル150円になっただけではない。衰退は経済ばかりか、文化、日本人の人生、社会の誠実性、苦しむ子供…など全体に及んでいて、現世代の無策は歴史にも残るだろう。

明治維新以来、私たちの祖父母、父母があれほど苦労して築き上げた日本はもろくも30年でほぼ半分が失われ、これから30年ですっかり衰退する様相を呈している。緊急を要する!このブログでも、日本の大問題に集中して議論をしていかなければならないだろう。

今回はその第1回で、もともと日本の社会と欧米は違うので、言葉が共通でなかったり、定義が異なったりしているが、欧米の言葉や用語、文章をそのまま使って日本での議論が混乱している例が多い。

例えば、「宗教」という言葉は「日本社会」にはない。多くの人が「そんなことはない」というが、日本人が外国で「どの宗教を信じていますか?」と聞かれて、「無宗教です」と答えるので、「日本人は無宗教が多い」という統計になる。また、日本国憲法でも、憲法20条には「信教の自由」というのがあるが、これもアメリカ人(GHQ)が憲法草案を作ったので、「信教」という言葉が使われているが、日本社会には「信教」というのはない。だから宗教戦争もほとんどなかった。

モーゼの十戒に「汝、殺すなかれ」というのがあるが、日本人にはいらない。日本人は生まれて育つ中で(教えてもらわなくても)「殺してはいけない」ということを会得するからである。簡単に言えば、日本以外の主要国の人は「殺してはいけない」と宗教的に教えてもらわないと人を殺すが、日本人は自分で「他人を殺してはいけない」と知っているのである。

日本人は、恵まれた自然の中で子供時代を過ごし、自ら日本社会の中で生活するための道徳や信条を作っていく。教育に関する考え方でも、ヨーロッパは「人間は野獣で生まれて教育で人間になる」と考えるが、日本では真逆で「大人は裏表があるが、子供は神の子」ということで基本的には7歳まで子供同士で遊ばせて優れた人間を作るという思想である。

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