梨泰院大事故で韓国全体が悲しみに包まれているなか、それを狙ったかのように北朝鮮が11月2日午前8時50分ごろ、東海(日本海)のNLL(北方限界線)を越えてその南にミサイルを撃ち込むという軍事行動をやった。
鬱陵島(ウルルンド)ではこれを受けて即「空襲警報」を発令。住民らに地下などの避難場所に避難せよとのアラームが送られた。勿論鬱陵島の内部にミサイルが落ちたわけではないにしても、西側(延坪島とか)の海=黄海側での軍事衝突は今までにも何度かあったが、東側で「空襲警報」が発令されたことはユギオ(朝鮮戦争)以後、はじめてのことだ。鬱陵島の住民らもかなり驚いたものとみられる。午後にも北は100発の砲撃を加えるなど、このところ北さんの動きは尋常ではない。
現在韓国は、米国軍といっしょに合同訓練をやっている期間中であるが、これに反発してやっているのはわかるが、それにしても普通ではない。やっかいなのは、彼らには核があるということ。
7次目の核実験はいつやらかしてもおかしくない時期になっている。準備が全て終了していることは偵察衛星などによってすでに確認されている。
どんどん北さんの水位が高まってきているなか、韓国(+米国軍)および日本の自衛隊などの加勢するこっち側の対応はどうなっていくのだろうか。お前らの終焉を迎えるぞ、などと舌戦は双方ともに一生懸命だが、実質的な対応となると簡単ではない。
平壌に集中攻撃をかけて一挙に金正恩を捕らえ斬首作戦の生贄にすることも可能なオプションの中の一つかもしれないが、そんなこと、現実にすぐできるはずもない。
これから年末にかけてここ朝鮮半島の情勢はかなり深刻になってくるだろうことはまちがいない。今年だけではない。今後数年間(少なくとも2025年まで)は、ずっと緊張の中におかれることはすでに多くの人も言っている。安心してコンピュータ作業ができる今日明日がとても感謝のときなんだなと、あらためて感じさせられている。日々が無事でおいしく食事が食べられぐっすり寝れることがどんなに奇跡なことなのかと、つくづくと思われれくるこの夕方だ。
(無料メルマガ『キムチパワー』2022年11月2日号より一部抜粋)
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