心理学者が分析。ホラン千秋「鬼ヤバ弁当」がここまで好かれる理由

Japanese regional food, Otayakisoba
 

【裸のお弁当】

この報告書をディレクターに送った後、私はホラン千秋さんの情報を調べました。

先ず写真を見てびっくり。

「この人知ってる!」「見たことある」、ただ、この歳になると、たとえ相手がどんなに美人であっても、なかなか名前が覚えられません。

「人間が名前を覚えることのできる人の数は1,000人まで」という冗談がありますが、彼女は「1,001人目」だったのかもしれません。

ホランさんは司会者やコメンテイターもこなすタレントさんで女優でもあるそうです。

留学先のオレゴン州立大学では「舞台」を専攻していたそうですから、女優としての部分も、美人にありがちな「なんちゃって」ではなく、かなり本格的なようです。

女優志向のタレントさんに、「自分が必要だと納得したら裸になることもいとわない大胆さ」という表現はまずかったかな、と少し後悔しましたが、後の祭りです。

でも、本当のことですから、仕方ないでしょう。

以前に「ペルソナ(社会的仮面)」の話をしました。

ペルソナという仮面を脱いで、素顔というプライバシーを晒すことは、裸になるのと同じです。

私たちが衣服を身に付けて外出するのも、社会的規範(social norms:社会から期待されている態度や行動のパターン)に従っているからです。

その意味で、私たちの着る服装は「ペルソナ」の一種であり、「社会的規範」と「自己主張」がひとつになった「仮面」です。

このように考えると、SNSに溢れている「キャラ弁」や「ゴージャスなお弁当」が共有しているある種の「型」あるいは「パターン」もまた、「ペルソナ」の一種であると考えることができます。

であるなら、こうした「型」や「パターン」を一切無視した「素のまま」のお弁当は、「ペルソナ」を全て脱ぎ捨てた「裸」のお弁当ということになるのではないでしょうか。

やはり彼女は、自分が必要と納得したら、裸にでもなれるし、秘め事を晒すこともいとわない大胆な女性なのだと思います。

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