さっそく本文のなかから、気になったところを赤ペンチェックして行きましょう。
最近では、コンテンツ産業の中心が国外に移りつつあるように思えます。アニメの制作が海外に委託され、Netflixのような外資系企業が日本のコンテンツ業界をコントロールしていく中で、かつて日本のクールの象徴だったものが、もはや日本にはない可能性さえ出てきています
自分たちがこだわっているマイ・ジャパンの観点を忘れなければ、インバウンドの数は増えない
日本に関する正確な情報を広めるために、正しいコンテンツである必要はなく、外国人のユア・ジャパンの視点に立った、魅力的なコンテンツである必要がある
この本を書いている間、私は新潟の浦佐でとてもユニークだと思う場所に滞在しました。そこは、250年前に建てられたお寺を利用した民宿「ホタル」です。宿泊客は仏壇のすぐそばに敷かれた布団で寝ることができ、仏像や何百年も前の装飾品が飾られています。宿泊料金は、2名で約15,000円から13名で約45,000円
「この仏像は重要文化財です」という日本語を「This Buddhist Statue is an important Cultural Property」(この仏像は重要な文化財です)と英訳しても、外国人にとっては、特に意味のある文章にはなりません。なぜなら、彼らは日本における重要文化財という言葉の意味を知らないからです(中略)「重要文化財」の翻訳には、少なくとも「日本政府が文化的、歴史的に価値のあるものを選んだ」という説明が必要
良い翻訳のコツはインパクト重視
アメリカのお客が喜ぶコンテンツを作りたいのであれば、アメリカ市場向けの執筆経験のある人を雇えばいい
「運賃前払い」の訳
「Please pay as you board.」
(搭乗時にお支払いください)
国際的なイベントは、あくまでも国際的であるべきです。企画も、制作も、観客も、日本以外の要素を取り入れるべき
惜しむらくは、横書きでかつ日本語がこなれていないため、ちょっと読みづらさを感じること。
英文が入るので仕方なかったのかもしれませんが、著者自身の主張に従って、UXを整えていれば、もっと多くの日本人に伝わったのではないかと思い、ちょっと悔やまれます。
ただ、書かれている内容は至極もっともで、クールジャパンに関わる方、観光・飲食・宿泊等のビジネスに関わる方は、ぜひ読んでおくべきだと思います。
ぜひ、チェックしてみてください。
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