なぜ農家のおばちゃん四人が「無給」で働く食堂は限界集落を“救う”のか?

Farmers of Japan celebrates good harvestFarmers of Japan celebrates good harvest
 

地方創生や活性化に力を入れているけれどなかなか過疎化の波には逆らえない─。そんな悩みを持つ地方が多いようです。今回のメルマガ『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』では、 限界集落を救うかもしれない、話題の「ボランティアレストラン」を紹介しています。

限界集落を救う!?農家のおばちゃんたちが無給で働くレストラン

過疎、限界集落。日本中の至るところで直面している課題です。

地方創生・地域活性化に積極的なところもありますが、ほとんどの地域はなす術もなく、消え去る運命にあります。

大分県豊後高田市の田染地区は、町おこしに前向きなところではありますが、他の地方と同じく、課題の解決には至っていません。

交流館を作り、体験イベントを行ったり、民泊をしたり。

失礼ながら、ありきたりな策を弄しているだけで、目に見える効果は出ていません。

その中でひとつだけ、希望の光が見え掛けているものがあります。

農家レストランです。

町おこし=農家レストランと言えるほど、ごく普通の取り組みなのですが、運営の方法が他とは違っているのです。

「農家レストラン 蔵人(くらびと)」。

近所で民泊を営む農家のおばちゃん4人が運営しているのですが、全員無給なのです。

タダ働き。ボランティア。

お店の売り上げは経費に消えて、利益はありません。

本人たち曰く、「赤字にだけはならないようにしたい」。

利益を上げるために、「値上げをしてはどうか」という、まわりの意見も無視。

集まって、おしゃべりしながら作るのが楽しい。自分たちが元気でいられれば、それが報酬。

地域に人が集まって来て、美味しいと喜んでくれれば、それが何より嬉しいと言います。

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