それからもう一つ。四つ目にあげたいと思うのは…あ、これ順番逆だ、四つ目に上げたいのは内閣に関わることなのですが、正直な話、岸田さんのパフォーマンスのあり方というか、記者会見でのしゃべりぶりだとか、様々な会合の時に原稿を読む読み方であるとか、そういう場合になんだろう、これ、全く私の私見ですので、どなたかに同意を求めたこともないですし、その必要も無い、私自身が感じたことですから、あくまでそういうふうに受け取っていただきたいのですが、政治的な信念とか、有機的に統合された観念とか、私は日本をこういうふうにして行きたいのだというような政治的な信念のようなものが、言葉に載ってこない。
これ、どう考えたらいいのかというのがあるですが…。ご本人からすればそうではないのかもしれない。岸田さんは帰国子女的な存在でもあるので、その意味で、ちょっと英語っぽいしゃべり方なのかなとも思いましたが、それも違う。区切って区切って、それぞれ話すスピードを変えるのですよ。もちろん、誰がやったって多少はそのようなことも起こりますが、岸田氏の場合、それが甚だしくて、聞いていて大変辛い。そのことがまずあるのですが、これがその内閣全体を岸田さんが完全に掌握しているのだろうかという問題にもぶち当たる。内閣だけでなく、党役員もそう。特に国対委員長は全く機能していないという政治評論家の方が多いですね。なんか、とんでもなく仕事をしていないのではないかというふうに口を極めて言う方がいらっしゃいます。
で、閣僚に戻ると、これまでに3人。統一教会との問題が2人、あ、失礼、統一教会との問題が1人、政治資金の問題がとりあえず1人、それから法務大臣の失言ですよね。あと、これからまた予備役みたいな人がいてですね、復興大臣?これまたお金の問題かと思いますが、これもありますね。3人既に辞めていて、4人目に今取りかかろうとしているところなわけですよ。これ、恥ずかしい内閣でしょう。そういう人を適材適所と言って職に就けようとしたわけでしょ。大臣にしたわけですよ。これ、恥ずかしい内閣だと思うんだよね。で、内閣に関することを二つ言いましたが、そのようなものがありながら、これが政治的な危機、内閣の危機、岸田内閣の危機に直接結びつかない理由は何かと言えば、当面選挙がないということなわけでしょ。これはヤバいですよね。こういう時にはすぐにでも選挙をやりたいと思うところですが。
(『uttiiジャーナル』2022年12月25日号より一部抜粋。全てお読みになりたい方はご登録ください)
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