また、今の日本の中小企業・町工場は経営者が高齢化し若くても50代で、新しいことにチャレンジする気概はありません。わたしも先日サーフィンのフィンを作れる工場がないか銀行にもつないでもらい5~6件に相談しましたが、「うちはそんなものはやっていない」「経験がないから難しい」など否定的で詳しく話を聞こうという会社は皆無でした。
借金もあって工場を閉められないので、年金をもらいながら、昔からの仕事を細々とやっているのが潰れそうな町工場の実態です。そんな中小企業から技術革新も新たな産業も生まれるはずがありません。
つまりは、若く柔軟で熱意ある人材がいるかが企業の競争力に直結するんです。高齢者しかいない中では製造業に限らず、他の産業も、国防だって成り立ちません。
少子化問題を放置して、コロナの過剰対策でとどめをさし、なおも移民を受け入れることに相変わらず否定的な高齢者の価値観に支配された日本では、少子化と人口減少による衰退は不可避でしょう。やはり、抜本的な少子化対策が何よりも必要だと考えます。
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