日本興業銀行というと、お硬いイメージでしたが著者から見ると、高等学校という世界はそれは遥かに超えた勉強しない、変化しない硬直化した組織であったのです。
この本が書かれた2006年の偏差値は普通科・特進コースが51まで上昇していましたが、現在の偏差値は普通科・特進コースが60程度と大きく改善しています。著者が千葉黎明高等学校の変革のきっかけを作ったのは間違いありません。
著者が最後に警告しているのは、学習指導要領が、文部科学省告示として決定されていることです。国会の審議を経ずに、文部科学省と一部の専門家が国の教育方針を決めているのです。硬直化の原因の一つに文部科学省のスタンスもあるのでしょう。
自虐的な歴史教科書問題もありました。「出会い系バー」通いしていた次官が政治運動をしているようなところもあり、文部科学省をもう少し調べてみたいと思いました。
安川さん、良い本をありがとうございました。
【私の評価】★★★☆☆(78点)
<私の評価:人生変える度>
★★★★★(ひざまずいて読むべし)
★★★★☆(素晴らしい本です)
★★★☆☆(読むべき一冊です)
★★☆☆☆(余裕があればぜひ)
★☆☆☆☆(人によっては)
☆☆☆☆☆(こういう本は掲載しません)
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