なぜ、このステーキ店に来る客は肉よりも「ご飯」を褒めるのか?

Rice cooked in Japanese hot pot
 

お客さまの感想は、「ご飯が抜群に旨い」「ご飯から手が離せない」。

ステーキではなく、ご飯の美味しさを絶賛します。

やはり、元お米屋さんなので、ご飯には自信があります。

ご飯を美味しく食べてもらうために作ったお店なので、店主にとって、つけ合わせは二の次なのです。

この考え方をお客さまにも理解してもらうために、券売機に張り紙があります。

「当店はステーキ屋ではなく、メインがご飯のご飯屋です。肉に期待しても、硬い肩ロースしかでてこないので、くれぐれもご注意下さい。硬い肉ですが、味は濃いので、よく噛むことはしないで、ホルモンを食べるイメージで、飲み込めるサイズに小さく切って、肉汁を楽しんだら、飲み込んでしまうのが、最後まで食べきるコツです。噛んだら負けだと思って、食べて下さい」

堂々と「肉は硬い」「噛まずに飲み込んで」と言ってしまうあたりが、潔く、面白いと思います。

実際は、多少の噛みごたえはあるものの、そこまで硬くはありません。店主のユーモアなのでしょう。

「ステーキも美味しい」とお客さまは言います。

ニンニク醤油のガッツリステーキと白いご飯のセットは、最強の組み合わせなのかも。

美味しいご飯を求めて、最高のつけ合わせを求めて、今日もたくさんのお客さまがやって来ます。

image by: Shutterstock.com

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【著者】 佐藤きよあき(繁盛戦略コンサルタント) 【発行周期】 週刊

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