推進派も無視できなくなった世界的科学誌「ワクチン逆効果」の論文発表
『Nature』誌の研究では、「現在、形成されている集団免疫と、BA.5型用のワクチン・ブースターは、オミクロン変異体の感染を効率的に防ぐことはできないかもしれない」と示唆されている。
つまり、3回目、4回目とワクチンを追加接種しても、感染を防ぐことはできないばかりか、さらに感染しやすくなる変異種を生み出す原因にしかならないということだ。
また、今月『Cell』誌に掲載された研究では、4回の接種を受けた人の抗体レベルは、XBB型に対する抗体をわずかに増加させただけであり、専門家たちは、「追加接種をすればXBB型に対する防御力が向上する」と主張しているものの、それは「偽情報」でしかないという。
オハイオ州の病院で、医療従事者に対する追跡調査を行った研究では、ワクチンの接種回数が多い人ほど病気になるリスクが高く、ワクチンを3回以上接種した人は、未接種の人の3.4倍、2回接種した人は2.6倍、コロナへの感染率が高くなったという。
論文の著者は、「ワクチンの先行接種回数が多いほど、コロナの感染リスクが高まるという関連性を見出した研究は今回だけではない」とも指摘。
「ワクチン接種による防御について、我々はまだ多くのことを学んでいる最中であり、ワクチンの有効性に加えて、複数回のワクチン投与が、一般的に想定されている有益な効果をもたらしていない可能性を検証することが重要である」と書いている。
これらを踏まえて世界を眺めると、XBB型が、世界で最もワクチン接種率と追加接種率の高いシンガポールで急増したのは偶然ではない可能性が見えるという。
CDC(米国疾病対策予防センター)の推計によると、過去数週間、米国内で最もワクチン接種と追加接種が進んでいる北東部のニューヨーク州、ニュージャージー州、コネチカット州、マサチューセッツ州では、XBB株が優勢。だが、他の地域では流行が遅く、中西部で6%、南部で20%程度にとどまっているという。
記事は、「バイデン政権は、新しい治療法よりも、ワクチン接種に偏重したため、アメリカ人は、新しい亜種に対してますます脆弱な状態に置かれている。なぜ専門家はそのことを心配しないのだろうか?」と締められている。
ワクチンを打てば打つほど、自然免疫を弱らせてしまう上に、ワクチンによって産生された抗体を回避するようなウイルスの進化を加速させてしまう。
そして、なんの効果もないどころか、すっかり感染しやすい弱い体に変えてしまう薬剤だけが、体内に残されるのだ。
この記事は、『Nature』『Cell』『New England Journal of Medicine』などの著名な科学誌に掲載された論文をもとに書かれている。
アホの一つ覚えのように「それ、エビデンスはありますか?」「一流の科学誌に取り上げられた論文ですかね?」などなど居丈高に反論を封じて来た専門家たちも、いよいよ追いつめられる時がやってきたようだ。
(『小林よしのりライジング』2023年1月17日号より一部抜粋・文中敬称略)
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