SNSで発信され、多くの人たちを騒がせている若者による飲食店での迷惑行為。メルマガ『施術家・吉田正幸の「ストレス・スルー術」』著者の吉田さんは、スシローのペロペロ事件から「哲学」について思いを馳せながら、それでも若い世代に対して期待を寄せているとしてエールを送っています。
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スシロー“ペロペロ事件”と宮台氏襲撃事件
回転寿司チェーン大手「スシロー」の店内で、醤油ボトルや湯呑をなめて元の場所に戻すなど、客による迷惑行為が映った動画がSNSで拡散された。
倫理観もへったくれもない。
テレビ、新聞などのメディアが報じ、SNSでは当事者の個人情報が拡散されるなど大騒動になった。収拾の兆しが見えない。この動画は1月29日頃、SNSに投稿された。
見た方も多いと思う。僕はTwitterで最初に見た時に、Z世代のヤバさが恐怖にさえなった。勿論、これはZ世代すべての人がペロリストではないことは100も承知だ。
しかし、これは今に始まったことなのだろうか?それはないだろう。SNSが無かった時代だって、若くて頭の悪い人たちは存在した。人の迷惑なんて全く関係ない、今が楽しければそれでいい・・といった輩たちだ。
その動画は、スシローの店内ボックス席に座った金髪の少年が、周囲を警戒した様子でキョロキョロながら、手にしていた備え付けの醤油ボトルを舐める。撮影者は「えっ、キモっ」と呟くが、止める素振りはみられない。
一体、だれが、どんな気持ちで撮影したのか、そして、どこから拡散されたのかはよくわからない。父親が動画を撮っているなどという噂があったが週刊ポストの取材で本人は否定した。
金髪の少年は指を口の中に入れ、レーン上の寿司になすりつけようとするものの、寿司が回ってこず、「来い早く。来うへんなぁ」と苛立った様子を見せた。
すると、レーン上に積み上げられた湯呑みを手に取り、ベロベロと飲み口を舐め回し、再び元の位置に戻した。
ようやく寿司が回ってくると、幾度となく指先をペロペロと舐め、レーン上の寿司に何度もなすりつけた。48秒の動画は、カメラ目線の少年がキメ顔でグッドポーズをする姿で終えられていた。
この動画が投稿されると、SNSでは「スシローペロペロ事件」などと話題を呼び、またたく間に拡散された。
流出元になった動画は2月2日時点で3800万回以上再生されている。さらに、ネット上では金髪の少年の個人情報が拡散され、氏名だけでなく高校生であること、バイト先、中学校の卒業アルバムの写真まで流されている。
SNSの便利さと、そして恐ろしいほどのスピードが加速する。
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