なぜ、デキるビジネスマンはどんな仕事でも「タイムリミット」を作るのか?

Hourglass on laptop computer concept for time management and countdown to deadline
 

時間を効率よく活用する方法を“60ピース法”と呼んでいる。

60ピース法とは、1時間60分を“60個のピース”と考えるということ。

例えば上司から「この仕事を1時間でやってくれ」と言われたとする。

ここで60ピース法を活用する。ざっくり1時間と考えるより「60ピースあるから、これをどう配分するか」と考えた方がいい。

60ピースあると「10ピースを使い大枠を考えて、5ピースで検索をして…」と分割して考えられるようになる。

さらには“10ピースで大枠を考える”も細分が可能になる。「まず3ピース使い1枚の紙に現時点のアイデアが書いて、次に…」と考えられる。

こう考えると無駄がなくなる。1時間が何倍も活用できるようになる。

まずはこの“60ピース法”を試して頂きたい。

そしてもう1つ。それは時間に関する考え方だ。これも非常に重要だ。

ここで知って欲しいのは“リミット思考”というもの。つまり期限を決めてそれを守るということ。

この思考のポイントは“完ぺき主義になり過ぎない”ということ。

完璧主義が仕事のスピード感を奪ってしまう。60ピース法も機能しなくなるのだ。

私は仕事に関しては完ぺき主義ではない。ある程度できたところで「これで行こう」と決断する。

スパッと決められるのは決断力があるからではなく“リミット思考”で仕事をしているから。

どんな仕事でも「この仕事は〇分以内で終わりにする」というリミットを持っている。

リミットを決めたら1分もオーバーさせない。もちろんミスが増えるというデメリットもある。だとしてそれ以上のメリットを得られるのは間違いない。

そもそもこのリミット思考は営業スタッフ時代に身についたもの。ダメ営業スタッフ時代の私は立場が弱かった。お客様からの「この見積書を明日までに持ってきて」という無理な注文にNOと言えなかった。

1分1秒を争って間に合わせた。ただ、その努力は虚しく結果につながらなかったが。

あの時はきつく感じたが、今から考えると「いいトーニングになった」とつくづく思う。

今はそんな無理は言われないが、自分で

・ブログは20分以内
・メールは基本1分(内容によっては3~5分)

などと決めている。精度はともかく、時間に遅れることはない。

仕事相手の方で「送っていいか迷っていまして、遅れました」というタイプの人がいる。

慎重で完ぺき主義。仕事内容はいいのだが、スピード感がない。必ず期限を大幅にオーバーさせる。

これは社会人の悪しき習慣。学生時代は許されないことだった。

学校のテストで時間をオーバーしたらどうだろう?「あと5分あれば解けるんです」と粘ってもテストを取り上げられてしまう。

本来は仕事でも同じこと“決められた時間内にどれだけできるか”が勝負になってくる。

時間を決め1分でもオーバーしないように行動する。これがプロである。

今日紹介した60ピース法とリミット思考を活用して欲しい。そうすればあなたのパフォーマンスは何倍にもなるだろう。

【今日の課題】

  • 仕事を60ピース法で考える
  • すべての仕事にリミットを作りそれを守る

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群馬県高崎市生まれ。工学部機械科卒業後トヨタホームに入社し、営業の世界へ。 自分に合う営業方法が見つからず7年もの間クビ寸前の苦しい営業マン時代を過ごす。 お客様へのアプローチを訪問から「営業レター」に変えることをきっかけに4年連続トップの営業マンに。 2006年に独立。営業サポート・コンサルティング株式会社を設立。 現在、上場企業への定期研修、講演、コンサルティング業務、経営者や営業マン向けのセミナーを行っている。 個人の営業マン向けとして【営業通信講座】や個人コンサルティングも実施。 2010年より関東学園大学にて学生に向け全国でも珍しい【営業の授業】を行い、社会出てからすぐに活躍できるための知識を教えている。 また(社)営業人材教育協会の理事として営業を教えられる講師の育成も取り組む。 2019年までに56冊の本を出版。ベストセラー、海外で翻訳多数。

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