小林よしのり氏が名指しで批判。「マスク脳社会」を作った戦犯の実名

 

何ら科学的根拠のない「3月13日」という日付

それにしても、「3月13日から」という日付には、何の根拠があるというのだろうか?

じゃあ前日の12日には外しちゃいけないのか?3週間前である現在の時点ではどうなのか?3月13日午前0時を境に、ウイルスがいなくなるのか?

もちろんそんなわけはなく、ここに科学なんか皆無だ。そもそも、マスクをつけること自体に何の意味もなかったのだ。マスクの網目をウイルスが通り抜けるのは、「ニワトリ小屋の金網を蚊が通り抜ける」のと同じくらいの比率なのだから。

映画館やデパートでは、わしがマスクしないまま入場しようとしたら「マスク持ってますか」などと、うるさく言ってくる。トラブルを起こしたくないからわしは仕方なくその時だけマスクをして、映画館の席についたら暗闇に紛れてマスクを外す。

レストランに入る直前にマスクを着けて、入ったらすぐ外すという奇妙な行為も通用するが、他の客は口に食べ物を含む直前までマスクをしている。食後にマスクをしておしゃべりをする者もまだいる。

新幹線では、車内放送で必ず「マスク着用のご協力をお願いします」とのアナウンスが入るが、わしは無視してマスクをせず乗車している。

それでも新幹線は映画館よりは緩くて、乗務員に注意されることもないし、そのまま車内販売でお菓子やアイスを買っても嫌な顔をされることもない。

だからわしは平然とノーマスクのままトイレに立つのだが、振り返ってみれば他の乗客全員がマスクをしているのが目に入って、ギョッとすることになる。

最近は乗ってないが、飛行機はどうなっているのだろうか?航空会社によって違ったりするのだろうか?

恵比寿のウエスティンホテルで、マスクをしていない客が宿泊を断られたというニュースがあったが、泉美さんなどは、自分が泊まるホテルではノーマスクでも特に何も言われたことはないという。ホテルは、高級になるほどマスク着用を厳しく強制されるようだ。

お上の言うことも世間の言うことも聞かない「マスク脳」な人々

こんな具合に、今は場所ごとにマスクに対する対応が分かれてバラバラの状態なのだが、これを厚労省が「3月13日からは(本当は前からだが)個人の判断です」と言ったからといって、この日を期としてみんな一斉にパッとマスクを外すなんてことがあるのだろうか?

そもそも厚労省はとっくに「屋外では季節を問わず、マスクの着用は原則不要」としているのに、それでも今なお屋外でのマスク着用率は9割超だ。

街の声などでも、「当面マスクは外さない」と答える人の方が大多数のようだ。特に若い女性など、自分の真の顔を見られたくないとか、どうしても外すのが恐いとか言ってる人がやけに多くなっている。

朝日新聞が1月21日・22日に実施した全国世論調査では、春以降、屋内でマスクを着けないことが「増える」とした回答は24%にとどまり、「変わらない」が74%を占めている。

かつては確かに「お上が方針を示してくれれば外せるのに」という感覚の人も多かったと思うが、今となってはいくら厚労省が方針を示したところで、お上がお墨付きをくれたからマスクを外せると思う人は40%もいないようだ。

しかも、以前は「周りの人が外すようになったら自分も外す」という人が多かったはずだが、最近では「周囲は関係なく、自分は外さない」という人が多くなっている。もう「世間体」ですらないのだ。

日本人は「世間」で動くから、「世間」がマスクを外し始めればマスクは終わると思っていたところが、もはや「世間」すらも無視して、個人的に外す気がないというところまで行ってしまった。

とことん「お上」と「世間」には弱いはずだった日本人が、マスクを外すことに関してだけは、お上の言うことも、世間の言うことも聞かない。

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