いつの間に統一教会“擁護”へ転向?『月刊Hanada』花田紀凱氏のいい加減さ

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雑誌をあげて統一教会擁護を展開した飛鳥新社発行の『月刊Hanada』。自身の名を冠した雑誌を編む花田紀凱編集長を「趣味が悪い」と評すのは、辛口評論家として知られる佐高信さん。今回のメルマガ『佐高信の筆刀両断』では、花田氏が週刊文春の編集長時代に統一教会側から「偏向報道」として非難されていた過去を紹介。いい加減な両者だからこその“手打ち”と、“売れればなんでもいい”花田氏の姿勢に呆れています。

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統一教会と花田紀凱の蜜月まで

いまは『月刊Hanada』を出している元『週刊文春』編集長の花田紀凱がいかにいい加減な男であるかは明らかになりつつあるが、かつて、次のように統一教会から非難されていたことは知らなかった。現在は「統一教会批判は魔女狩りだ!」として擁護に回っているからである。

統一教会が出した「『週刊文春』偏向報道追及」というビラがあり、その第2弾では、

『週刊文春』(平成23年9月8日号)に掲載された「統一教会 日本から『4900億円送金リスト』を独占入手!」と題する石井謙一郎記者の記事は、伝聞と憶測に基づく偏向した記述が多数みられ、当法人及び記事に登場する関係者の名誉を著しく毀損し、また統一教会信者の心情を踏みにじるものである

と始まり、

1993年3月の「山崎さん失踪事件」の際、『週刊文春』は販売部数を飛躍的に伸ばした(花田紀凱著『花田式噂の収集術』124ページ)。山崎浩子さん失踪事件を契機として、統一教会信者に対する強制的脱会説得事件は急増し、今もなお続いている

と弾劾している。

また、第3弾には

花田紀凱元編集長は「週刊誌にとっては、宗教問題は重要かつ売れ筋のテーマ」(『花田式噂の収集術』125ページ)と述べているが、まさに売れればいいという体質が、今回の当法人に対する歪曲報道になったと言える

とある。

ここまで批判していた花田と「当法人」はいつ手打ちをしたのか。統一教会もいい加減なら花田もいい加減だから、こんなことになったのだろうが、ともかく呆れるばかりだ。皮肉を言えば、統一教会記事で売れなくなったら、花田はまた簡単に統一教会を捨てるのだろう。

有田芳生が嫌がらせを受けながらも、統一教会の批判記事を『週刊文春』に載せていた時の編集長が花田だった。有田によれば、デスクを通して有田が「新体操の山崎浩子が統一教会に入って合同結婚式に出るらしい」というネタを出したら、有田がまだ山崎に取材もしていないのに、花田は「山崎浩子、統一教会で合同結婚式」という電車の中刷り広告をつくっていたという。

花田はしつこく『朝日新聞』叩きをやっている。しかし、その花田が1996年に『朝日』が出した女性誌『uno!』の編集長を引き受けたことは案外忘れられている。

そんなに嫌いなら、朝日の禄を食わなければよかったではないか。繰り返し攻撃する朝日になぜ入ったか。花田は説明する必要があるだろう。そういう体質だと知らなかったと言うなら、自分の不明を恥じて黙っていればいい。騒ぎ立てれば騒ぎ立てるほど、花田のアホさが浮かび上がる。

その趣味の悪さというか、ダサさは雑誌に自分の名前をつけるところにも表れている。かつての過ちを悔い改めて統一教会を擁護するというなら、雑誌も『月刊統一』と名称変更したらいいのではないか。

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