影響力が大きくなる中国を相手に外交的にどのように対応するかについても、互いに認識が分かれた。専門家の40.0％は中国を含め「北東アジア多国間協力を強化しなければならない」と答えた反面、一般国民は16.1％だけがこのような方式が適切だと評価した。国民はその代わり、韓米日3者協力の強化（36.8％）、韓米二国間同盟の強化（21.1％）を対中外交の基調としてより好んでいることがわかった。中国に対する反感がにじみ出ている部分だ。
「韓半島統一が必ず必要だ」という国民の回答は8.1％にとどまった。昨年同期（15.％）より7.5％ポイント減少した。統一は必要だが、ゆっくりと実現しなければならない36.7％。いつか統一はされなければならないが、今のままがいい37.7％。統一は不要だ12.0％。よく分からない5.6％の順だった。
梨花（イファ）女子大学北朝鮮学科の朴元坤（パク・ウォンゴン）教授は、「昨年から北朝鮮が見せてきた挑発行為があまりにも攻撃的で、20代の青年層を中心に統一に対する懐疑論が広がっている」と分析した。今回の調査で10、20代の5.3％だけが「必ず統一されなければならない」と答えた。
これらはあくまでアンケート調査の結果であって、現実の韓国人の意識を正確に表していると考えるのは不適当だと思う。あくまでアンケートということを頭においてみるにしても、有事の際、日本が韓国を助けてくれると思うかという質問に一般国民は29％だけが「そう思う」と答えている部分は韓国で暮らす筆者の体感％とは違うなと思った。体感的には50％くらいにはなるはずだと思うのだけれど。
また統一に関しては10、20代の5.3％だけが「必ず統一されなければならない」と答えたというが、これは体感的にもそうだ。若者と話すと統一に関しては「冷めた」感覚の人が多いのは事実だ。今のままがいいが約38％で一番高い。統一は必要だけど今のままがいいという若者らの現実主義傾向が見て取れる数値となっている。
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