「社員に甘すぎる」と感じる経営者の会社がうまくいく深い理由

 

あなたは、“自分にも他人にも厳しい人”と“自分にだけ厳しい人”のどちらになりたいですか?「努力をして結果を出す優秀な人は大きくこの2つのタイプに分かれる」と語るのは、経営コンサルタントで関東学園大学講師の菊原智明さんです。今回、菊原さんは自身のメルマガ『菊原智明の【稼げる人、売れる人に変わる知恵】』の中で、2つのタイプの特徴と理想のリーダー像について解説しています。

”自分に厳しく他人に優しい”という人を目指す

私のお付き合いのあるグルーブで“能力もレベルも高い”といった人たちの集まりがある。今でいう“意識が高い人”と呼ばれている人たちだ。

この会に参加する時はかなり緊張する。ほとんどの人はノーアルコール。お酒を飲む人もいるが、けっして乱れたりはしない。常に冷静。

もちろんスポーツやゴシックなどの話はしない。聞いた人がメリットのある話をする。ちょっとしたセミナーより内容が濃い。会話についていくのに精いっぱいだ。

先日は“会社を上場させるか?もしくは売却するか?”というテーマの話で盛り上がった。これはほとんど経験がない。さすがにこの時は話に混ざれず孤立状態に。こういった時は勉強不足、経験不足を実感する。

ただ、こういった環境で“自分をストレッチ”させることも大切だと思っている。これは筋トレと同じ。時には荷重をしっかりかけてトレーニングする。こういったことも必要だ。

このグループの人たちは結果を出している。当たり前だが非常に能力が高い。努力もしている。この人たちだが、大きく2つの種類に分かれる。

・自分にも他人にも厳しい
・自分にだけ厳しい

という人。ちなみに、この中に“自分に甘い”といった人はいない。

・目標を立てたがそのまま放置
・朝起きられず半日無駄にする
・「今日くらいはやらなくていいよね」と思ってダラダラする
・ダイエットをしているが誘惑に負けて食べてしまう

などなど。「まぁ、よくやっちゃうよね」という内容だ。こういった甘さを許さない。だからこそ結果を出せるのだ。

どちらかというと“自分にも他人にも厳しい”といった人が多い。他人に厳しいため、話の論点がズレると「そういったことを聞いていません」と突っ込まれる。

こういった人とのやり取りは緊張する。しかし、自分が一番成長できる。

この手のタイプは会社では社員に厳しい。営業会社の社長であれば、有能な社員に“リーダーシップと実績”の両方を求める。かなりのプレッシャーをかけている。それに耐えられず、退職する人も少なくない。ただ、ここで育った人材はスバ抜けた能力がある。

もうひとつの人たちは“自分にだけに厳しい”という人。こちらのタイプは自分には厳しいが、人には優しい。私のミスに対しても「まあ、誰でも同じようなことをしますよ」と言ってくれる。

穏やかで接しやすい。この人たちがいるから救われる。

一度、このタイプの社長の会社で研修をさせて頂いたことがある。まず会社に伺って思ったのは「みんな明るい」ということ。

社員同士の仲もいい。上手くコミュニケーションも取れている。非常に研修がやりやすかった。

一見すると「社員に甘すぎるのでは」と思うこともある。甘くすると緩み結果が出ない、といったイメージがある。しかし、そんなことはまったくない。社長から信頼された社員は自ら動く。そしてしっかりと結果を出していた。

その理由は社員が社長を尊敬しているから。自分に厳しい社長を見て「あの社長のために結果を出したい」と思っている。理想的なリーダー像だ。

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