2.作り過ぎず捨てない「サステナブルファッション」
現代のファッションビジネスが抱える環境問題や社会問題には次のようなものがあります。
(1)繊維廃棄物の増加
ファッション産業は毎年、世界中で数百億の衣服を製造し、大量の繊維廃棄物を生み出しています。これらの廃棄物は、土地や海洋の汚染源となり、環境への影響が深刻です。
(2)水資源の枯渇
綿花などの栽培、染色整理工程では大量の水が必要であり、ファッション産業は世界中で大量の水資源を消費しています。
(3)化学物質の使用
化学染料などの化学物質の使用は、環境への影響が大きく、作業員の健康にも影響を及ぼすことがあります。
(4)社会的な問題
ファッション産業では、安全で適正な労働条件が確保されていない工場や、児童労働、労働者の搾取などの問題が存在しています。
これらの問題に対処するには、サステナブルな素材の採用、繊維廃棄物の再利用、水資源の適切な管理、化学物質の使用の削減、社会的責任の遵守など、環境と社会に貢献する取り組みを進めなければなりません。
持続可能なファッション産業とは、環境負荷を軽減するために、再利用可能な素材の使用やリサイクルシステムの導入などに取り組むファッションビジネスを指します。また、労働者の権利保護や人権問題にも配慮することも重要です。
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