商品も人も使い捨てるファストファッションに対抗。スローファッションの概念とは

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ローカルブランドの意義

ローカルファッションはローカルブランドと表裏一体のものであり、ローカルブランドにも、いくつかの意義があります。

(1)ローカルなアイデンティティと誇りの形成

ローカルブランドは、その地域や地域社会に密接に関わっているため、その地域に対するアイデンティティや誇りを形成することができます。地元の人々が誇りを持って着用することで、地域の結束を高めることができます。

(2)地域の名産品の創造

ローカルブランドは、地域の文化や風習を反映したり、その地域でしか手に入らない独自のアイテムを提供することができます。これにより、地元の人々が自分たちの文化や風習に誇りを持つことができます。

(3)地域経済への貢献

ローカルブランドは、その地域の経済に貢献することができます。地元の企業が成功すれば、雇用が増え、地域の経済活動が活発化するため、地域全体が恩恵を受けることができます。

(4)地域に根ざした消費

ローカルブランドは、地元の人々にとって親しみやすく、身近な存在となります。そのため、地元の人々がより熱心に支援し、愛用することができます。

以上のように、ローカルファッション、ローカルブランドの開発は、地域社会への貢献につながります。

編集後記「締めの都々逸」

「顔も見えない 安けりゃいいと 買っても 愛着湧きません」

バブル時代、ファッションビジネスは儲かりました。儲かるからファッションビジネスに入ってくる人も多かった。実際、利益率は高いし、一発当たれば急激に成長できる。ある意味、夢があったんですね。

それがすっかり変わってしまいました。リスクを回避し、堅実なマニュアル経営をしていれば儲かった時代は終わったのです。今後は、本来のファッションの面白さや楽しさを訴求しなければ儲かりません。コモディティとしてのアパレル製品は、グローバルな価格競争に陥っています。

ここらでブランドビジネスの基本、いかに高く売って顧客を満足させるか、に立ち戻る時期だと思います。(坂口昌章)

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