年収1,000万をもらえる地方議員という職業。彼らは何をして、そこまでのお金を得ているのでしょうか。今回のメルマガ『和田秀樹の「テレビでもラジオでも言えないわたしの本音」』では、地方議員の現実を現役医師で作家の和田秀樹さんが批判まじりに語っています。
年収1,000万円が当たり前。地方議員というすごい家業
国会議員はともかくとして、地方議員は、とくに世襲の議員は、かなりの数が無投票で当選するらしい。
それで年収1,000万円が当たり前だ。
すごい家業である。
今は維新の公認を受けると自動的に近い形でも当選するようだ。
無投票なりが起こるのは、議員の定数が多すぎるからだろう。
なぜ減らして金を浮かせようという発想にならないのかも不思議でならない。
あと、不思議なのは、実績をみないことだ。
明石の市長はカッとなる癖があって市長をやめたが、人口を増やしたり、人気のある街にしたりで実績はある。
維新は確かに公務員の給料をさげたり、福祉の打ち切りをやって、自治体の赤字を解消するのかもしれないが、当たり前のことだが市民サービスはよくならない。
それ以上に、ウヨク的なことばかり言っているので、中国人などから嫌われて、インバウンドの観光客も、あるいは中国企業も関西にはこなくなった。
このままでは福岡にGDPで抜かれるという予想さえある。
自民党に任せていれば、今後ずっと日本の経済成長もないし、実質賃金はあがらないだろう。30年やって駄目なものは50年やっても同じだろう。
ただ、下がらないので、外国からみたらシャビ─でも、自分たちの生活は維持できていると思えるおめでたい国民に支えられているのだろう。
それと同じで、維新にやらせていたら大阪の地盤沈下はずっと続くだろう。
関西人として情けないとしか言いようがないが、これも民意と思うしかない。
そもそも、維新の上のほうの人たちは関西商人(松井は土建屋の子のようだが、行政相手の仕事が主で、客に頭を下げる必要がなかったようだ)の血が流れていない。
私は関西商人の血筋なので、頭を下げるのはタダというのがしみついている。
中国だろうが、ロシアだろうが、儲かるなら頭を下げる。
そして、後で舌を出していればいい。
日本では、もうしたたかということばが死語になったようだ。
※本記事は有料メルマガ『和田秀樹の「テレビでもラジオでも言えないわたしの本音」』2023年4月15日号の一部抜粋です。
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