新たな可能性。障がい者就労施設が「地域情報誌」作りに見出した未来

 

前述した県には日本新聞協会に属する県紙と呼ばれる新聞が存在しているが、大田区内に新聞はない。この都市の規模であれば新聞や放送局の1つがあってもおかしくない。

私たちが実際にやるのは真面目な新聞ではなく、そこに息づく人をつなぐメディアづくりを考えてはいるが、実はこの思いは外者の私より大田区在住の当事者の方々のほうが強かったりする。

きっとその郷土への思いが、よい媒体を生み出す力強いモチベーションになるのだと思う。

現在、当事者や編集者らで考えている情報誌は見開き4頁のシンプルなものでスタートする予定である。

特集記事と連載記事を組み合わせて、読んでもらえる内容を検討中だ。特集記事は拡張した羽田空港周辺の商業施設の案内もあれば、大田区をベースに世界にはばらく「セカオワ」について、日本のプロ野球草創期と大田スタジアムや大田体育館のプロスポーツの物語、馬込に集った文豪たちの話等、テーマは目白押しである。

連載では、今も残る個性派カフェのレポート、大田の人へのインタビュー、駅物語や今昔写真等。

情報誌はフリーペーパーだから区内各所で無料配布したいと考えているが、こちらも外歩きの好きな当事者とともに区内を回りたいと考えている。

また彼彼女らへの工賃という形でこの仕事を成立させるために、5,000円~5万円の枠で広告も募集している。

これからどんな展開なるか楽しみであるが、区内で配布や取材等、各種ご協力いただける方もまだまだ大募集中で、こちらの出会いにも期待している。

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image by: Manuel Ascanio / Shutterstock.com

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特別支援教育が必要な方への学びの場である「法定外シャローム大学」や就労移行支援事業所を舞台にしながら、社会にケアの概念を広めるメディアの再定義を目指す思いで、世の中をやさしい視点で描きます。誰もが気持よくなれるやさしいジャーナリスムを模索します。

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