神戸市教委はどれだけの家族を不幸に陥れれば気が済むのか
あんな卑劣な人たちが、今回の調査報告書によって、すぐ改心するとは思えません。近年の学校事故事件に対する教育委員会の対応を見れば、なおさらです。口先でこう言うだけでしょう。
「過去にこのようなことがあったことを真摯に受け止め、再発防止に努める」
いじめで学校に居場所をなくし、転校という手段さえうばわれ、絶望してこの世から逃げてしまう子ども多くいます。私どもの事件の後も、家庭が崩壊した例をたくさん見ました。
神戸市教育委員会は、いったいいくつの家族を不幸に陥れたら気が済むのでしょう。
ならば調査報告書の意義はどこにあるのか。それは、かつての私と同じ立場に追いこまれている親に、気づきを得てもらえる点です。事件が起こると、神戸市をはじめ大半の教育委員会は、必ずと言っていいほど、被害者をだまらせて事件をもみ消す方向に動きます。「悪いのはお前らだ」と洗脳されている最中に、「これは事件もみ消しのための方便ではないか」と頭の片隅でひらめくかもしれません。
また学校は、いい意味で一枚板ではありません。今回の教育委員会のやり口を知って、胸を痛めている学校関係者もいるはずです。このような事件が起こったら、隠ぺい指示に従わず、子どもを守り抜こう、とあらためて誓ってもらえることを願っています。私どもの家族は、そんな先生方に支えられてきました。
おかげさまで子どもは成人し、社会人として働いています。あらためて、教育委員会の意向に異を立て転校を受け入れてくださった小学校の校長や担任、その後成長を温かく見守っていただいた中学・高校の先生方に感謝をお伝えしたいです。
以上
お母さんは隠ぺい側の二次被害を受けている。洗脳するかのように「悪いのはあんただ」と何度も何度もそういうメッセージを刷り込まれてきた。
こうした手口で、心が折れてしまう保護者を私は大勢見てきたし、こんな馬鹿どもと付き合うのを止めて引っ越そうと勇気ある退避を選ぶ家庭もある。
被害者本人が、報道インタビューに答え、「両親には本当に感謝している」と答えていたことを考えれば、それがすべてにおける答えだともいえるだろう。
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