「話せばわかる」は思い込み。毒親との「ゆるふわ絶縁」のススメ

 

やんわり距離をとって気付いたこと

なんか変だなぁと思いつつ、LINEで返事をすると大概嫌な思いをするのでは?と言うピノコさんのアドバイスを一旦試すことにし、私はやんわりと返信頻度を徐々に減らしていきました。既読も即時つけないようにし、1日後、2日後、……と開封までの期間を伸ばしました。

そんなことをしながらピノコさんと私は結婚(一応結婚前に親父の仏壇に報告がてらピノコさんを実母に紹介しましたが、「勝手に婚姻届もう出してるんじゃないの?」と嫌味を言われました)。しれ~っと引っ越した新居の場所も何も伝えず、ピノコさんの実家の位置も教えず、そっと転職し(就職時の保証人はピノコさんにした)、とにかく実母との物理的接触を減らして気づいたのです。

めっちゃ楽やん。

前は東京に住んでても帰宅したら実母が普通に「東京に用事があったから来たわよ」とか言って部屋とか帰宅時間とかに文句を言い倒して泊まっていったり(布団を置かなくなったら去るようになった)、本棚を勝手に漁って様々な人に「うちの子が完全自殺マニュアルとか言う危険な本を読んでいて」と言いふらしたりされたりがもうなくなっただけで楽でした。

弟も集めてた漫画初版全巻を「もう読んだからいらないと思ってボランティアのバザーに出した」とか言われ絶望していたこともあるので、子供と自分の境界線が曖昧すぎる人なんだと思います。何にせよ実害がヤバいし、文句を言っても改善は一切されないのでとにかく関わらない!しか最善手がなかったからこそ、やんわりジワジワ距離を置いていくことはうちの実母対策として自分のメンタルに有効でした。

その後いつも通りの思いつきで実母から実家の荷物を全部(私のものだけではなく家族全員の物。賃貸に出したいなどの理由)捨てろと言われ、これを機に何もかも捨ててしまったことで私と実母のゆるふわ絶縁はある程度の完成形に至ったと思われます。ーー(メルマガ『バク@精神科医の医者バカ話』2023年5月24日号より一部抜粋。続きはご登録の上お楽しみください。初月無料です)

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文系から理転して医学部へ、医者になってからも内科医から精神科医へ転身を繰り返している落ち着きのないADHD当事者、依存症家族、AC当事者、毒親育ちのノンバイナリー(無性)。持ち前の衝動性で書籍を書いたりしながら常勤医として奮闘中のバクが、世間の目がまだまだ偏見に満ちている精神科領域について医療者目線と当事者目線で語ったり雑談したりします。その他産業医目線での復職についてや、DPAT(災害派遣精神医療チーム)の話、表ではいいにくいジェンダー問題や発達障害についての赤裸々なお話を不定期にお届け予定です。

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