プーチンの思う壺。ロシアが「もうすぐ崩壊」の偽情報に踊らされた欧米の赤っ恥

 

ウクライナ決して核兵器をに使うことはないプーチン

ドイツとその仲間からレオパルト2を供与させた上に防空システムを出させ、英国にはストームシャドーを出させ、いずれはF16が投入されることになりますが、ゼレンスキー大統領による欧米行脚で引き出した追加支援は、実際に欧州各国の首都防衛のためのシステムを丸裸にする効果を生んでいることにあまり気づいている人はいないように思われます。ドイツについては、ベルリンを守るための防空システムまで供与していると言われていますが、果たして有事の際に、バイデン大統領のアメリカはドイツを守ってくれるでしょうか?

そしてロシアの思うつぼになってきているのが、ウクライナが当初の約束に沿わず、NATOから供与された兵器が次々とロシア領内を攻撃し始めていることです。

これにより欧米諸国のゼレンスキー大統領離れを加速させるとともに、プーチン大統領にとっては、ロシアに対する国家安全保障上の危機に対していかなる手段を取ることも許容する空気を作ることに繋がっているように見えてきます。

それにより、ロシアによる攻撃とロシアとの直接戦争を恐れるNATO各国は、じわりじわりとウクライナ支援から手を退くことになってくるかもしれません。

NATOによるバックアップが薄れるとき、ロシアは隠していた爪を存分に発揮して、ウクライナを内部から崩壊するという“特別作戦の完遂”に取り掛かることになるように思われます。

ただ、プーチン大統領は手段として保持していても、決して核兵器を対ウクライナに使うことはないと考えます。それは、プーチン大統領とその周辺のマインドでは、ウクライナはロシアの一部であり、ロシアは“自国の領土”を傷つけることは消してしないからです。

ところで余談ですが、皆さんは英国がウクライナに劣化ウラン弾を提供した話を覚えておられるでしょうか?ほとんどその後、報じられることがなかったと思われますが、すでにその劣化ウラン弾が欧州各国に牙をむき始めているのはご存じでしょうか?

ウクライナ入りした英国の劣化ウラン弾は、すでに保管庫がロシアの精密ミサイルによって攻撃され、その放射性物質が欧州に向けて流れているとの情報が上がってきています。

この情報は英国やフランスによっても確認されており、報じられることは決してないですが、すでに欧州のリーダー層にショックを与えています。

ゆえにプーチン大統領とロシアにとっては、自ら核兵器のボタンを押さずとも、欧州が自爆しているという状況になっており、もしかしたらほくそ笑むような事態になっていると推察します。

もしこのまま戦局が膠着し、戦争が長引くような事態になれば、アメリカのバイデン大統領は支持を失うでしょうし、欧州のリーダーたちもその支持を失うことに繋がりかねません。そしてウクライナは消滅の憂き目にあうことになるかもしれません。

G7広島サミットでは、核兵器廃絶に向けた心理的な機運が高まりつつあった時に、ゼレンスキー大統領の広島入りを受け、一気に関心をかっさわれてしまいましたが、本当に日本政府はG7、特にアメリカ追従と傾倒一辺倒でいいのでしょうか?

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