オーストラリア・シドニー大学の研究陣はミツバチに害を及ぼす「バロアダニ」と「小さな蜂の巣甲殻類(ミツバチに対する害虫)」だけを殺す殺虫剤を開発した。バロアダニはダニの一種で、ミツバチの体にくっついて血を吸って各種ウイルスを移す。「小さな蜂の巣甲殻類」も卵を殺して蜂の巣を破壊する害虫だ。研究陣は害虫に必須な昆虫ホルモンである「エクディソン」の受容体タンパク質作動を抑制するがミツバチの該当タンパク質は影響を受けない殺虫剤を開発した。益虫は害さず害虫だけを標的にしたわけである。
ロボットもミツバチの再生に参加した。米国企業「ロボロイヤル」はミツバチの個体数を増やし受粉効率を高めることができるロボットを開発した。ごく小さなロボットに人工知能(AI)を結合した。
ロボットはミツバチの個体数増加に最も重要な女王蜂を管理する。例えば、ロボットは女王蜂の餌を提供し、女王蜂の身だしなみをきれいに管理しながら働き蜂にフェロモンを渡す役割をする。まだ開発段階だが、近いうちに8台をガラス瓶の中の蜂の巣に配置するテストを行う計画だ。
ロボロイヤルは「機械学習などを通じて女王蜂を管理する方法を漸進的に学習する」と話した。女王蜂が卵を産む過程を最適化し、個体数を増やすということだ。米ハーバード大学など他の研究機関もミツバチを助けるロボット蜂を開発している。
日本の場合は幸い、在来種であるミホンミツバチは絶滅危惧種指定にはなっていないようである。日本の場合、養蜂業の衰退に伴ってセイヨウミツバチの飼育数が減ったため、ニホンミツバチは以前よりむしろ増えたと言われているという報道もある。韓国はミツバチの減少が深刻な状況である。なんとか絶滅を回避し元気なミツバチが飛び交う山野を回復してほしいところだ。(朝鮮日報参照)
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