実はこうした歴史を学ぶことは、そのまま現代に何が必要なのかを考える手がかりになります。
現代日本では、通貨は国が発行します。その国が、公共事業を実施することで、国内の通貨量が増大します。つまり、景気が活性化します。
世界の国々が、この30年、経済成長を続けているのは、それぞれの国が国内で流通する通貨の総量を増やしていることによります。ところが日本は、この30年間、横ばいです。当然、日本の経済は、横ばいのままです。
日本が発行する通貨の量そのものは増えているのです。にもかかわらず国内で流通する通貨量が横ばいなのは、日本円が海外に逃げていることを意味します。
国内でいくら通貨を発行しても、その通貨が外国に逃げていれば、国内の景気は良くなりません。加えて国自体が、公共事業はよくないからと、公共事業そのものを民営化する等で行わなくなれば、国内で流通する通貨の総量は増えません。
つまり、日本経済は回復しません。
歴史を学ぶことは、現代を診る視点を与えてくれることになるのです。
日本をかっこよく!
ではまた来週。
この記事の著者・小名木善行さんのメルマガ
image by: e X p o s e / Shutterstock.com









