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潔癖を求めすぎず、おおらかに受け止める

赤ちゃんのおむつを、毎日何度も交換している子育て中の人たちにとっても、同じだろう。

私は、自分の子どもの糞尿は、心底汚いものとは感じなかったので、毎日何度も色とニオイを観察して健康チェックをしていた。あの感覚からすれば、おむつの扱い方が多少ゆるくなる親も少なくないだろうと想像する。

なるべく広げないためには、糞口感染、接触感染という感染経路と、病時の対策、手洗いや糞尿の始末について啓蒙するしかないが、いずれにせよ子どもは、流行するウイルスには一通り感染して、免疫をそろえていかなければ強くなれない。子ども時代に素通りしたウイルスに、大人になってから感染すると、より一層、苦しむことにもなる。

だから、潔癖を求めず、おおらかに受け止めるしかない。

公共のトイレを利用するときは、気になる人は消毒を使うとよいし、体力や免疫に自信のないときは、ちょっと念入りに手洗いをしておこう。そして、みんな、うんこをしたら、便座のフタをしめてから、水を流すんだよ。

結局、こういう基本的なメッセージに立ち戻るしかないのだ。

(『小林よしのりライジング』2023年7月18日号より一部抜粋・文中敬称略)

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2023年7月18日号の小林よしのりさんコラムは「〈性自認〉の曖昧さを保守としてどう捉えるか?」。ご興味をお持ちの方はこの機会にご登録ください。

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