北朝鮮人民軍の全面支援を取り付けたロシア国防相
サンクトペテルブルクで、アフリカの40カ国以上が参加する「ロシア・アフリカ首脳会議」が開催された。
27日に開幕するのを前に、プーチンは、アフリカ6カ国に対し、「2万5,000~5万トンの穀物を無償提供する準備が3、4カ月で整う」と述べた。対象となるのは、中央アフリカ、マリ、ブルキナファソ、ソマリア、ジンバブエ、エリトリアの6カ国。
しかし、アフリカでは食料の安定確保への懸念が強まっており、首脳会議を前にアフリカへの支援をアピールした格好であるが、プーチンは「我々はアフリカ諸国への継続的な食料供給が重要だと理解しているが、米欧が妨害している」と主張した。
これに対して、アフリカ連合(AU)議長を務めるコモロのアスマニ大統領は、首脳会議閉幕にあたり「プーチン大統領は穀物供給でアフリカを支援する用意があると表明した。これは重要なことだが、十分ではない。(ウクライナ)停戦を実現する必要がある」と述べ、また、「ロシアとウクライナの危機が続けば、ロシアとアフリカの将来的協力関係も損なわれる」とも述べている。
そして、ロシアは、アフリカ諸国への230億ドルの債務を帳消しにすると、プーチンはいう。また、プーチンは、ロシアがアフリカ大陸諸国の発展のために追加の9,000万ドルを割り当てるとも述べた。
しかし、この会談は、ロシアにとって失敗したようである。ロシアが期待したのは、「穀物合意などなくともロシアもアフリカもびくともしない」というメッセージを打ち出すことでしたから。
この首脳会談には、プリゴジンも近くの自分が経営するホテルで、アフリカの首脳と会談をしている。
もう1つ、ロ軍にも弾薬の不足があり、ショイグ国防相は、北朝鮮を訪問して、北朝鮮が持つ弾薬を買い取るようであり、穀物とのバーターの可能性もある。
北朝鮮の強純男国防相も、ロシアを全面的に支持すると述べている。両軍は協力関係を促進するようである。ということで、取引成立のようである。
ロシア国内の兵役義務の対象年齢は18-30歳に広げたが、ロ軍が前線で負け始めている。この状況を改善するためには、大幅な増員が必要であり、総動員令を出す必要が出てきたようである。
プーチンをしては、2024年の大統領選挙後にしたいが、とうとう、ウ軍が第1防衛線に迫り、このままにすると、防衛ラインを保持できなくなる。ロ軍も総動員体制で臨むしかないようである。
ロ軍の弱さが際立ち、プーチンはロ軍に期待できなくなっている。このため、戦争遂行に不安をかかえるプーチンは、来年から地方自治体による軍設立を合法化することにした。地方軍閥を認めるということになる。まるで、中世のようなロシアである。
ロ軍の上層部は、汚職が蔓延して、真面な装備が前線に届いていない現実があり、その点、ワグナー軍は、軍事的な利益を求めるので、内部の汚職を認めていないことで、軍装備が確実なのである。
もう1つ、ポーランドのマテウス・モラヴィエツキ首相は、ベラルーシのワグナー軍の100人以上の戦闘員がスバルキ回廊に向かって移動していると述べた。このため、ポーランドとリトアニアは、ベラルーシとの国境を閉鎖した。
さあ、どうなりますか?
(『国際戦略コラム有料版』2023年7月31日号より一部抜粋、続きはご登録の上、7月分のバックナンバーをお求め下さい。初月無料です)
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