死に金は7千万円近く。自民女性局パリ研修は総額いくらの血税が使われたのか?

Tokyo,,Japan,-,23,September,2021?exterior,Of,Liberal,Democratic,Party
 

複数の議員がSNSにアップしたフランス研修の写真が、世論の猛反発を招いた自民党女性局。「税金の無駄遣い」という批判に対してメンバーの一人である今井絵理子参院議員は、「党費と参加者の相応の自己負担によって賄われた」と反論していますが、その内訳は国民の納得を得られるものではないようです。今回の『きっこのメルマガ』では人気ブロガーのきっこさんが、自民党の説明と独自計算で判明した「フランス研修で使われた血税額」を公表。さらに女性局長の松川るい参院議員を小渕優子衆院議員に注意させた自民党の姿勢を疑問視するとともに、その理由を解説しています。

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自民党の松川るい参院議員(52)が局長をつとめる自民党女性局のメンバー38人が、7月24日から3泊5日の日程で、フランスはパリを訪問して「海外研修」を行ないました。しかし、松川るい議員を始め、参加した今井絵理子参院議員(39)や広瀬めぐみ参院議員(57)がツイッター等にアップした画像が「観光旅行にしか見えない」と、多くの批判を集めて炎上してしまいました。

あたしも見ましたが、松川るい議員を真ん中にして3人の女性が、エッフェル塔の前で塔をマネしたポーズをしてはしゃいでいる写真、エッフェル塔を背景に「自民党 女性局」と記された横断幕を手にした修学旅行のような集合写真、リュクサンブール宮殿での松川るい議員と今井絵理子議員のツーショット写真など、何の説明もなく見せられたら、誰もが「観光旅行」だと思うようなものばかりでした。

今井絵理子議員の投稿も、旅行を満喫しているような内容でしたし、広瀬めぐみ議員に至っては、現地で食べた高級フレンチの画像を投稿する始末。あたしは、芸能人のインスタグラムかと思ってしまいました。そして、これらの投稿や画像に対して、多くの批判コメントが投稿されました。

「世間の感覚とズレすぎです」
「どう見てもただの観光旅行ですね」
「完全に税金の無駄遣い」
「マジで税金を払うのがバカバカしくなりました」
「庶民の生活がどんなに苦しくても、まるでそんなものないような幸せそうな顔してるな」
「国民が不景気、コロナ、物価高の三重苦で苦しむ中、お気楽にフランスに団体旅行とはふざけてる」
「一般の人は海外旅行なんか行けない現状を理解した上で発信されてるんですかね?」
「この写真を、酷暑の中1円でも安いスーパーを探して自転車で走り回る主婦に見せたいのか?」

などの批判が相次ぎました。また、エッフェル塔の前で塔をマネしたポーズを取った画像に「大阪の仲間と」というキャプションを付けて投稿した松川るい議員には、「仲間との旅行でしたら税金を使わずに自費で行ってください」という批判もありました。多くの批判を受けて、松川るい議員は31日、エッフェル塔の画像を削除した上で、次のような弁明のコメントを投稿しました。

「私の投稿のせいで、中身のある真面目な研修なのに誤解を招いてしまっており、申し訳なく思っております。38名の参加者は、全国の女性局所属の地方議員及び民間人で女性局幹部となっている方々であり、国会議員の参加は私含め4人です。費用は党費と各参加者の自腹で捻出しています」

今井絵理子議員も「海外研修に対して『公金を使って無駄だ』という指摘もありますが、無駄な外遊ではありません。旅費についても党の活動ですから党からの支出と、参加者の相応の自己負担によって賄われています」と反論しました。すると、この投稿にも「党からの支出って政党交付金ですよね?それって原資は国民の税金ですよ」という批判がありました。

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