ちなみに、こういったキャバクラに入るときは、絶対に職業を聞かれる。その時はなんと答えているか?探偵によって様々だが、僕の場合はいつも「先輩とセキュリティの会社を経営しています。」と言っている。セキュリティ、例えば防犯カメラのことなら探偵なので詳しいし、女性の方はその分野にはあまり興味が無いので深く聞いてこない。そして、深く突っ込まれそうになったら「その部分は先輩に任せているからわからない」と逃げることもできる。
先日、別の案件で部下が「バーテンダーです」とかっこつけたら、「えー!どこのバー!?今度行きたい!」「マティーニってどうやって作るの?」という反をされ、完全に失敗していた(笑)。場所があるものと、深く知らない分野はやめておいたほうがいい(笑)。
我々は店を出て、奥さんの車が監視できる場所で張り込みを行う。数時間後、完全に酔っぱらった状態の奥さんが現れ、車に乗り、発進した。一部始終を撮影する。そして、警察に家に来るように電話。
奥さんが家に着いたところで警察が到着し、質問を投げかける。奥さんは、「家で飲んで、今乗ってただけ」と供述。数十分会話をし、警察は離れていく。
今回の目的は、これによる逮捕ではなく、辞めさせるための作戦。なので、ここで気持ちが変わらなければ、我々が撮った証拠を警察に届ける、という形だ。
しかし、それから数日し、依頼者さんから連絡があった。
「よく考えたら、ここまでしないと危険性がわからない人と、今後一緒に生活していくことは難しいように思う。離婚します」
離婚理由が、飲酒運転…。僕はあまり聞かないケースだが、依頼者さんは、心に決めたようだった。
以上、こんな変わった調査でした!
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