予告されていたプリゴジン暗殺。“プーチンの料理番”とまで言われたワグネル創設者の悲惨極まる最期

Vancouver,,Canada,-,Jun,29,2023,:,Search,Result,Of
 

全世界に衝撃を与えた武装蜂起から2ヶ月後の8月23日、搭乗していた自家用機が墜落し死亡した民間軍事会社ワグネル代表のプリゴジン氏。裏切り者を許すことのないプーチン大統領による暗殺との見方が有力ですが、「プーチンの料理番」とも称されたプリゴジン氏の死は、今後ロシア国内や国際社会に何をもたらすのでしょうか。今回のメルマガ『ジャーナリスト伊東 森の新しい社会をデザインするニュースレター(有料版)』では著者の伊東さんが、「プーチンの料理人」と言われたプリゴジン氏のプロフィールを記すとともに、その死が及ぼす影響を考察。さらにプーチン大統領がこれまでに暗殺してきたと言われる人物やその手段を紹介しています。

プロフィール伊東 森いとうしん
ジャーナリスト。物書き歴11年。精神疾患歴23年。「新しい社会をデザインする」をテーマに情報発信。1984年1月28日生まれ。幼少期を福岡県三潴郡大木町で過ごす。小学校時代から、福岡県大川市に居住。高校時代から、福岡市へ転居。高校時代から、うつ病を発症。うつ病のなか、高校、予備校を経て東洋大学社会学部社会学科へ2006年に入学。2010年卒業。その後、病気療養をしつつ、様々なWEB記事を執筆。大学時代の専攻は、メディア学、スポーツ社会学。2021年より、ジャーナリストとして本格的に活動。

ワグネル創設者プリゴジン氏死去 暗殺か? 米メディア「公開処刑」 プリコジン氏とは 「プーチンの料理人」 

ロシア非常事態省は23日、小型ジェット機がモスクワ北西のトベリ州内で墜落し、乗客乗員10人全員が死亡したとみられると発表。

航空当局は、6月に反乱を起こした民間軍事会社ワグネルの創設者エブゲニー・プリゴジン氏(62)ら幹部の名前が、搭乗名簿にあったと明らかに。

一方、ワグネルの関係者が管理しているとみられる通信アプリ「テレグラム」の「プリゴジン2023」には、プリゴジン氏が同機に搭乗しており、遺体が確認されたと投稿された。投稿には、プリゴジン氏が、

「ロシアの裏切り者による行為の犠牲になった」(*1)

との記載があり、情報機関の関与が示唆されていた。

プリゴジン氏らが死亡したとみられることで、ロシアの多額の国家予算が配分され、正規軍並みの兵力を保持していたワグネルの弱体化が決定的に。

また、プリゴジン氏が高く評価していたスロビキン航空宇宙総司令官も解任され(*2)、ロシア軍内の「親ワグネル派」が一層されたことになる。

ロシアのプーチン大統領は24日、プリゴジン氏について、

「家族に哀悼の意を表したい」(*3)

と述べ、死亡したとの認識を示す。

バイデン米大統領は23日、滞在先に米西部カリフォルニア州で、記者団に対し、

「実際に何が起きたのかは分からないが、驚いてはいない」(*4)

と述べる一方、プーチン大統領の関与については、十分な情報がないとしたうえで、

「ロシアでプーチン氏が背後のいないことはあまりない」(*5)

と語った。

23日は、第二次世界大戦でソ連軍が、ナチス・ドイツの戦車群を押し返し、勝利への転換点となった「クルスクの戦い」80周年の記念式典が開かれていた。

目次

  • 「公開処刑」
  • プリコジン氏とは 「プーチンの料理人」
  • 相次ぐ暗殺

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