ネットがだめならアナログでやればいいじゃない。小売店が選択すべき必勝法とは

 

3.買い替え需要を狙う

また、会員制度のないお店でも、きっと何らかの顧客リストはあります。例えば、次のようなものです。

・チームユニフォーム受注書
・野球グローブ型付け申込書
・スパイク修理依頼書
・ガット張注文書
・卓球ラケットラバー張申込書
・カスタマイズ商品注文書
・商品取り寄せ依頼書

これらは、まさに宝の山です。この顧客リストは、先の会員データよりも、確実にお客様のことが分かります。住所や年齢はもとより、購入日まで分かるのですから、大変貴重なデータです。

スポーツ用品には、それぞれ買い替え時期というものがあります。その時期に合わせて、お客様ごとに買い替えのご案内をしてはいかがでしょう。

手紙には、新製品の紹介がされています。もちろん、買っていただいたお客様への特典が重要です。しっかりと考えましょう。

さらに言えば、上記の受注書や申込書の中で、チームユニフォーム受注書が最もドル箱となるデータです。チームユニフォームは、新年度が始まる時とか、大きな大会が終わった時に、作り直すことがよくあります。ですから、その時期を見計らって、チームの購買担当者に手紙を出すと良いです。もちろん、チームに喜ばれる必需品を特典に加えることを忘れてはいけません。

いかがでしょうか。こうした手紙によるマーケティングは、絞り込んだお客様を対象にするところがキモです。ネットによる販売促進は、所詮、不特定多数のお客様を相手にしています。小売店がお客様を増やして、ファンになっていただくには、お互いに知り合っていることが重要です。そのための方法としては、アナログの方が効果があります。

ネット時代だとはいえ、これまで行ってきた方法を馬鹿にしてはいけません。それどころが、お客様との直接の対話こそ、小売店の発展につながる要素ではないでしょうか。

■今日のツボ■

・顧客リストは宝の山である
・集まった顧客リストをデータベース化して、特定顧客に手紙を送る
・お客様をファンにするには、アナログな方法の方が効果がある

image by: Shutterstock.com

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ワン・トゥー・ワンコンサルティング代表。スポーツ用品業界での経験と知識を生かし、業界に特化したコンサルティング活動を続ける。
スポーツ用品業界在籍33年の経営コンサルタントが、スポーツショップの業績向上法について熱く語ります。スポーツショップのために書かれた、日本初のメルマガです。ここには、あなたのお店がかかえている問題を解決するヒントがいっぱいです。

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【著者】 梅本泰則 【発行周期】 週刊

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