理不尽な要求をしてくる来店者は、果たして本当に「お客様」なのか?

 

逆にそうしないとどうなるか?

言い方は悪いですが、この手の人たちは理不尽な要求に対してどんな対処をしてくるかをよく見ています。

「この店はいけるな」とか、「こいつは押せばなんとかなるな」と思われてしまうと、弱みにつけ込んでどんどんエスカレートしてくるのです。

本当にタチの悪い連中はいるんですね。

万引き犯なんかも同じで、「あの店は取れるぞ」となるとその仲間たちが集まってきてどんどん商品を持っていかれます。

だから、最初の対応がすごく肝心なのです。

真面目に『お客様』として接しなければならないと思いすぎると、そうなりがちです。

すべてのお客様にきちんと接することは大事ではあるのですが、その相手が本当にお客様と呼べるかは判断すべきポイントです。

この手の人たちが来店されて多少買い物をしてくれるとしても、むしろマイナスの方が大きい。

なんなら値引き要求などもありますから、それなら売らない方がマシなのです。

もちろん場合によっては、怖いという気持ちはわかります。

恫喝してくるような輩もいますから、そうした人を相手に毅然とした態度で接することは難しいこともあるでしょう。

であれば、その場合の対処法は事前に店や会社として持っておくべきです。

スタッフで対処できない場面なら、すぐに誰かを呼べるようにするとか、対策を持っていないと、言われるがままになってしまいます。

こういう時も何でもかんでも店長に任せてしまう会社もありますが、はっきり言って愚策です。

店長判断でできることとそうではないこととを理解していないと、むしろ危険度は増すばかりなんです。

お客様ではない人たちが現れたらどう対処するべきか。

自分たちでの対処法も持っておき、それで対処できない時の次善策もしっかり考えておきましょう。

今日の質問&トレーニングです。

1)自店のお客様ではない人たちとは、具体的にどんな人ですか?過去の事例なども含めて考えてみましょう。

2)そんな人が現れた時には、どんな対処をしますか?

image by: Shutterstock.com

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【著者】 坂本りゅういち 【発行周期】 日刊

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