増税クソメガネの陰謀。あのドリル優子をなぜか「選対委員長」に抜擢した“魂胆”

 

人当たりがよく酒豪でもある小渕氏の「主戦場」

人当たりがいい、というのが大方の小渕評である。なおかつ、酒豪でもあるらしい。ご老体たちの話を素直に聞きながら、自分の意見はちゃんと通す。そのとき「弱さ」は強靭さ、したたかさに変わる。酒席こそが小渕氏の主戦場かもしれない。

小渕氏の最近の活動は目を見張るものがあった。党の組織運動本部長として、今春の統一地方選や衆参補選では応援弁士に引っ張りだこだったし、「超党派カーボンニュートラルを実現する会」などの超党派議連のトップにも迎えられ、党内で急速に人気が高まりつつあった。

そんななかでの選対委員長就任が、政治資金問題再燃のきっかけになり、もがき苦しんでいるのは確かであろう。だが一方で、それも想定の範囲内という見方もできる。ひょっとしたら小渕氏は、この一時の苦境を耐え忍び、メディアが静まれば「禊を済ませた」ことになると、高をくくっているのではないだろうか。

冒頭の記事のように、公明党の山口代表は「大きな立場で政治家として頑張ってほしい」と小渕氏に語っている。総理をめざせと激励しているように聞こえる。茂木幹事長としては、あまり気分のいい発言ではないだろう。

岸田首相が、木原誠二氏を内閣官房副長官から外し、自民党幹事長代理と政調会長特別補佐を兼務させることにした人事についても、茂木氏には不満があるに違いない。岸田首相の“軍師”を送り込まれたのである。官邸との連絡役を得たというより、党内での動きを監視されるという思いのほうが強いのではないか。

それでも、自民党幹事長というポストには、はかりしれない魅力がある。交代説がささやかれるなか、その座に居続けることを許してくれた岸田首相への恩義を忘れるわけにはいかないだろう。来秋の総裁選の方策で頭がいっぱいの岸田首相にしてみれば、少なくとも茂木氏に関する限り、謀反の気を起こさないよう、押さえ込みの体勢を整えたといえるかもしれない。

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