元明石市長で現在さまざまなメディアに登場し活躍している泉房穂さん。そんな泉さんの有料メールマガジン『泉房穂の「何でもOK!」』が、去る10月6日に創刊されました。前回、過去の「燃やしてしまえ」炎上発言騒動、昨今のTwitter(現X)のフォロワー急増と発言がネットニュースになることなどについておうかがいしたインタビューの第二弾をお届けいたします。『日本が滅びる前に 明石モデルがひらく国家の未来』など次々と出版される本などが話題になっている、いま最も日本国民の期待を背負っている人物、泉房穂さんは、どのような生い立ちだったのか? そして、話が分かりやすいと万人に支持される理由とは?
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【第一回】元明石市長の泉房穂さんが「燃やしてまえ」発言の炎上騒動を、今になって「ありがたい」と思うワケ
【第三回】砂漠を放浪、秘書から弁護士へ、大の恩人だった議員の死…。波瀾万丈の元明石市長・泉房穂さんが「何でもOK!」と思えるようになったワケ
「消費税は増税、法人税は減税」ええかげんにせえよ!
泉房穂(以下、泉):Twitter(現X)でも書いたけど、経団連の十倉会長が「消費税を増税して法人税を下げる」なんて言ってますけど、よくそんなことを恥ずかしげもなく言えるなと。それは反発されますよ、お前らええかげんにせえよと。
やっぱり政治や大企業と国民との間に大きなズレが生じていて、「消費税増税」だと生活していけないと思わないといけない。経団連会長本人は年収10億もらってるしね、それやったらなんぼでも払えるけど。
『経団連、自民に“消費税増税”求める』とのニュースを見て、「埼玉県自民党県議団」を連想する。「埼玉県自民党県議団」も“無茶苦茶な条例”を県民に押し付けようとしたが、「経団連も“消費税増税”を国民に押し付けようとしている。今回も“NO ”の声を上げていかなければ・・・ https://t.co/drIJ7lE3lx
— 泉 房穂(いずみ ふさほ) (@izumi_akashi) October 11, 2023
──本当にその通りだと思います。こういった理不尽な発言に対して、ビシッと物言いをつけられる政治家がいないですよね。まさに泉さんのような「忖度なし」に公のネットで発言してくれる人が求められていると思います。ご自身では、いま自分に多くの支持が集まっている理由は、どこにあると思いますか?
泉:やっぱり「本音」やと思うんですよ。普通に暮らしている人の本音をベースにして、そこからモノを言っているから。「阪神の優勝を素直に喜べや!万博、万博やない」と「経団連会長は10億もらってるからええわい!」、これってみんな一緒なんですよ(笑)。
──庶民感情の「本音」を代弁しているところが、多くの人に刺さるのかもしれませんね。
泉:普通は大人の対応をするところ、本音を言っちゃうから。「ああ、泉さん怒ってはるな」というのが伝わるから共感が生まれるんでしょうね。
親父は小卒、母親は中卒。メッセージは万人に伝わらないと意味がない
──しかし泉さんのすごいところは、政治家でありながら、と言ったら他の政治家に怒られるかもしれませんが(笑)、一般庶民の本音がよくわかっているところですよね。その本音を、とてもわかりやすい言葉で伝えてくれるところが魅力的だと思います。
泉:だって、うちの親父は小卒、母親は中卒ですよ。親戚や周りも漁師とかが多くて、難しい言葉づかいなんかしたら、どうしたんって不思議がられる。だから子供時代から、人に何かメッセージを伝えるためには、小卒の人でもわかるように話すというのが身についているんです。
──それは意外でした。東大卒で弁護士、議員になったと聞いて、エリートな家庭環境かと思っていました。
泉:意外ですよね、ほんまに貧乏漁師の小倅やから。弁護士になってからも、ずっと小学生が理解できるような言葉で伝えてきました。だから、学者やエリートサラリーマンが使うような言葉は使わないんです。メッセージは万人に伝わらないとダメ、一部の人間にしか伝わらないような言葉は使うべきじゃないと思いますね。
──なるほど、だから泉さんの言葉は多くの人に刺さるのかもしれませんね。難しい言葉を使わず、ストレートに、シンプルに、それでいて「本音」が出ている、と。
泉:使うべきじゃない、というよりは、自分がそういう環境で育ったから、自然とそうなったんでしょうね。僕は場違いにも東大卒で弁護士になったけど、基本は中卒の文化、環境で育っていますからね。
──それがすごいと思いますね、学力や資格というものは親とかコネとか「環境」で得るものじゃないんだと。説得力があります。
三権ならぬ「四権」すべてを経験。さらに民放とNHKまで…
泉:あと、僕がラッキーだったのは、俗に言う「四権」をすべて経験しているという点ですね。そういう人は他の議員や政治家にはいないと思います。
──昔、学校の社会科で「三権」は習いましたが、「四権」と言いますと、あとは何が入りますでしょうか?
泉:つまり、司法、立法、行政の「三権」、あとマスコミ。この「四権」をすべて経験しているというのが大きいですね。弁護士で「司法」を経験し、国会議員で「立法」を経験し、明石市長で「行政」のトップになり、マスコミはNHKとテレビ朝日で「公共放送」「民放」両方経験しているという(笑)。政治に関わるもの一通り全部経験しているから強いんだと思いますね。
──それはすごいですね、いくら元マスコミにいた議員でも、民放とNHK、弁護士から市長まで経験している人は泉さんだけでしょうね。
泉:たしかに、そうかもしれませんね。
NHKとテレ朝の間に「パチンコ屋さん」で働いていた?
──本当に飛び抜けていたんでしょうね。そして東大卒業後、NHK、テレ朝、議員秘書、国会議員、そして明石市長になって今につながるわけですね。
泉:実はそう真っすぐじゃなくて、NHKを辞めてテレ朝に行く間に、高田馬場駅前の「コスモ」っていうパチンコ屋でアルバイトとして働いていたりもしたんですよ。もう、ひたすら床のモップ掛けをするという(笑)。無性に汗をかきたくてね、朝5時に行って朝10時の開店までに前日に汚れたフロアをモップ掛けて、チューイングガムをヘラで取って。開店時間までに床をピカピカにするというね。
──それは初めて知りました。NHKとテレ朝の間がパチンコ屋さんのモップ掛けのアルバイトというのが、泉さんらしいと言えば泉さんらしいですね。
泉:NHKのディレクターを辞めて、パチンコ屋で3ヶ月くらい働いて、その後に六本木ヒルズにあるテレ朝に入って「朝まで生テレビ」を担当することになるわけですよ(笑)。
──そこから、いよいよ政治の世界に入っていくわけですね。(Vol.3に続く)
さらに面白くなってきた泉房穂さんのインタビューは、まだまだ続きます。特別インタビューVol.3をどうぞお楽しみに。そして、有料メールマガジン『泉房穂の「何でもOK!」』は10月6日に創刊したばかり。皆様からのご質問もお待ちしております。メルマガに登録のうえ、泉房穂さんとの質問・回答のキャッチボールをお楽しみください。
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