大企業の倒産と、中小企業の倒産。そこにはどんな違いがあるのでしょうか。今回の無料メルマガ『税金を払う人・もらう人』では著者で現役税理士の今村仁さんが、そもそも中小企業における倒産とは何か、倒産をする際に気をつけるべき「迷惑」について語っています。
中小企業における倒産って何?
■倒産=死?
「倒産」や「倒産社長」と聞くと、どんなイメージを持たれるでしょうか?
会社はボロボロで給料の遅配があり、取引先や金融機関から常に追いかけられているような感じでしょうか。
その時の社長のイメージは?犯罪者?首つり?家族を巻き込んで?
大企業の倒産であると、弁護士さんを雇って法律に従い粛々と進められることもあるのでしょうが、中小企業では弁護士さんを雇うほど資金もありません。
従って中小企業の倒産に、そもそも弁護士さんが出てこないことが多いです。
■そもそも中小企業における倒産って何?
では、社長がある程度事前に勉強をされた場合の「中小企業における倒産」や「中小企業における倒産社長」はどのような感じになるのでしょうか。
そもそもですが、それなりに努力したうえでそれでも会社が倒産に至った場合、社長自身は犯罪者などでは当然にありませんが、しかし経済的な部分では、ある程度責任が生じその責務を全うする必要性が出てきます。
例えば、銀行の借入などで社長個人や社長のご家族が連帯保証をしていれば、会社が倒産してもその負債は最終的に保証人が支払わなければならなくなります。
また、ご自宅などが担保に入っていれば、何も対策をしなければ基本的には借金の返済に回されてしまい、社長家族は住む場所がなくなってしまいます。
ページ: 1 2