ぼったくり男爵の本領発揮。IOCが28年ロス五輪“肥大化”で得る巨万の富

Los,Angeles,,California,-,Usa,-,April,1,2022:,The
 

2028年、3度目の開催となるロサンゼルスオリンピック。先日行われたIOC総会で同五輪の追加競技が決定しましたが、その裏では激しい綱引きがあったようです。今回のメルマガ『ジャーナリスト伊東 森の新しい社会をデザインするニュースレター(有料版)』では著者の伊東さんが、クリケットが採用された裏事情を解説。併せて「ぼったくり男爵」ことIOCバッハ会長の誰一人として止めることのできない独裁ぶりを紹介しています。

プロフィール伊東 森いとうしん
ジャーナリスト。物書き歴11年。精神疾患歴23年。「新しい社会をデザインする」をテーマに情報発信。1984年1月28日生まれ。幼少期を福岡県三潴郡大木町で過ごす。小学校時代から、福岡県大川市に居住。高校時代から、福岡市へ転居。高校時代から、うつ病を発症。うつ病のなか、高校、予備校を経て東洋大学社会学部社会学科へ2006年に入学。2010年卒業。その後、病気療養をしつつ、様々なWEB記事を執筆。大学時代の専攻は、メディア学、スポーツ社会学。2021年より、ジャーナリストとして本格的に活動。

2028年ロス五輪、追加種目決定 金権体質、再び 「ぼったくり男爵」、インドにすり寄り 任期延長も視野に

IOC(国際オリンピック委員会)は16日、インドのムンバイで総会を開き、2028年に米ロサンゼルス五輪の追加競技として、大会組織委員会から提案されていた、野球・ソフトボール、フラッグフットボール、クリケット、ラクロス、スカッシュの5競技を一括承認した。

2021年東京大会で日本がともに金メダルを獲得した野球とソフトボールは、2大会ぶりに復帰したものの、しかし人口規模で中国を抜き世界第一位となったインド市場を狙い、クリケットを強く推したことで、IOCの“金権体質”が再び、露わとなった。

IOCのトーマス・バッハ会長は、世界野球ソフトボール連盟(WBSC)のフラッカ会長が、メジャーリーグのトップ選手の参加にも合意しているとした(*1)。

クリケットはインドなど英連邦諸国で人気を博し、五輪では128年ぶりの実施。北米発祥のラクロスは、120年ぶりの復帰となる(*2)。

アメリカで熱狂的な人気を誇るアメリカンフットボールから接触プレーをなくしたフラッグフットボール、そしてスカッシュは五輪では初めての実施。

なお、これら新しく追加される団体競技は、いずれも男女各6チームでの実施が予定されている。

一方、IOCによると、これら追加競技を実施すると、夏季五輪の上限となる選手1万5,000人の総枠を超えるという。追加競技は、742人の枠があり、そのため既存の競技の選手数の削減に踏み切り、人数の調整を行うという(*3)。

他方、追加候補に残っていたブレイキン(ブレイクダンス)や空手などは、組織委員会の提案から漏れた。

また、馬術を除外して障害物レースを採用することとなった近代五種と重量挙げはともに「保留」扱いとなっていたが、これまで通り実施することが決定。

IOCが承認した統括団体が存在しないボクシングも引き続き、「保留」扱いとなるが、選手保護の観点から、実施される見通し(*4)。

目次

  • 追加種目
  • 金権体質、再び
  • 「ぼったくり男爵」、インドにすり寄り 任期延長も視野に

この記事の著者・伊東森さんのメルマガ

初月無料で読む

print
いま読まれてます

  • ぼったくり男爵の本領発揮。IOCが28年ロス五輪“肥大化”で得る巨万の富
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け