日本スポーツ界の“鬼コーチ”井村雅代が教える「叱る」コツとは?

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日本スポーツ界の「鬼コーチ」として名高い井村雅代さん。厳しいだけではないその指導は結果をもたらし、日本のアーティスティックスイミングを牽引してきました。今回のメルマガ『致知出版社の「人間力メルマガ」』では、井村さんのインタビューから彼女の叱るコツについて紹介しています。

叱るとは、信じること。低迷していた日本のアーティスティックスイミングを牽引した井村雅代さんの教え

低迷していた日本のアーティスティックスイミングを牽引し、選手たちを表彰台へと導き続けてこられた井村雅代さん。

「鬼コーチ」の異名と共に有名な「三つの叱るコツ」を交え、選手たちを鼓舞した体験的指導哲学を語られています。

★『致知』最新号には、井村雅代さんと愛弟子の乾友紀子さんの師弟対談を掲載。結果を出すための極意が満載です。詳細はこちら

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〈井村〉
いま、スポーツ界で叱る教育の代表といえば、すぐに私の名前が挙がります。でも、私の中では叱っているという意識は全くありません。下手だから下手、ダメだからダメ。本当のことを言っているだけなんです。

そして本当のことを言ったら、私は必ず直す方法を言います。一つの方法だけでは直りませんから、今度はこうやってごらんと、どんどん次の直し方を言う。そして直ったと思ったら、「それでいいよ」とちゃんとOKを出すんです。でも取材に来られるマスコミの方は、私が怒っているところばかり撮るから、ああいう恐ろしい映像になるんです(笑)。

きょうの演題は「愛があるなら叱りなさい」ですが、叱っている時の私は、あなたをいまよりも絶対によくしてやる、よくなるまではあなたの傍を離れない。ただそれだけを思っています。それが私の本心なんです。

だから、選手にダメって言ったら、必ず直す方法を言うこと。こう直しなさいとちゃんと指示してあげることが大事です。

直す方法って簡単そうですが、冷静にならないと上手く言えません。いまの若い子に、相手の気持ちを察するとか、人の背中を見て学ぶとかいうことを期待するのは難しいので、こう直しなさいとちゃんと言ってあげなければいけないんです。

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