〈栗山〉
普通の選手はああいう追い込まれた状況に直面すると、プラスとマイナスのイメージがどちらも頭の中に浮かぶはずです。
ただ、翔平の場合、「もしダメだったら」というマイナス思考が浮かんでいるようには見えない。プラスになるんだって100%信じて行動する。
ちょっと無理かなと思うようなことを僕らが要求すると、彼はすごく嬉しそうな顔をしてやってくれます。
要するに、自分ができないと思われることにチャレンジすると、達成できてもできなくても自分のレベルが引き上がる、能力が高まるということを知っているんじゃないでしょうか。
〈横田〉
決してマイナスには捉えないわけですね。
〈栗山〉
はい。「ええ?」って否定的な態度を取ることは全くありません。「面白そうですね。行っちゃいますか!」みたいな雰囲気をいつも出しています。
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