食料危機に核戦争も。米国の「トランプ大統領返り咲き」が招く“最悪のシナリオ”

 

衰退を余儀なくされるロシアと中国

トランプ氏は、IT企業嫌いで、IT企業にいろいろと難癖をつけるようであり、特に独占禁止法などを使い、分割する可能性がある。IT企業が米国から離れて、英国、カナダ、豪州、日本などに移転する可能性もあるとみる。

トランプ氏は、1,100万人の不法移民を強制送還し、今後移民を入れないともいうので、世界的な人道主義の衰退になる。それと、欧州でも移民の反対が大きくなり、右翼政党が政権を取っている。EU全体でも移民禁止になる。国際的な援助も少なくなる。国連の機能も縮小化することになる。日本や欧州は紛争現地か近くで、難民の救援をするしかない。

米国はウクライナ支援も止めることで、ドイツを中心に欧州でウクライナへの軍事支援を行う必要になる。フランスも応分の負担が必要になる。それでも、日本のNATO参加を拒むのであろうか?

ウクライナは自力で戦争を勝ち抜くことはできない。しかし、F-16などの援助を早期に得て、ロ軍空軍力を削減していけば、ヘルソン州の奪還はできる可能性がある。そこで、停戦して、クリミアやザポリージャ州を返還させることであろう。

その後は、NATOに加盟して、再度のロ軍侵略に備えることである。

次に大きなことは、中ロの衰退であろう。ロシアは、この戦争で国力を随分と落としたし、差し押さえられた資産も戻らないことで、戦後の復興もままならないことになる。

少数民族の独立も出てくることで、ロシアとしての国家は小さくなる。分裂することになり、二度と世界の大国にはなれない。日欧もロシアから分離独立した国を助けて、大ロシアを復活させてはいけない。少数民族の独立を助ける必要もある。

中国は不動産バブル崩壊、金融危機になり、海外からの投資もなくなり、自力更生しか手がない。一帯一路も資金がなく、多くの国が離れていくことになる。

それと、中国国内で肺炎が増加していて、パンデミック第2号が始まっている危険性が出てきた。中国からの入国を止める必要性もあるし、中国経済は復活できない可能性もある。ゼロコロナの第2弾発動かもしれない。

世界は、早くmRNAワクチンを作り、未然防ぐ必要もありそうだ。

しかし、国内が騒乱状態になったときは、南シナ海や台湾での紛争を仕掛ける可能性があるので、注意が必要である。特にフィリピンとの紛争の可能性が高い。米軍が支援しない可能性もある。

この中でインドに、海外からの投資が集まり発展するが、カースト制度があり、それが限界点になる。しかし、グローバルサウスの主導的な位置を確立することになる。

どちらにしても、世界秩序体系が大きく変化することになる。米国が世界の覇権を手放して、日欧で、次の秩序体系を作るしかないことになる。

しかし、この変動期は、世界の暗黒時代になり、核戦争を起こす危険性も出てくる。特にイランとイスラエルが戦争をすることになったときが危ない。米国が中東から撤退したら、その状況が出現する。

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