中国「50万円EV」が販売不振に。終焉を迎えた格安EVブーム…いま隣国で何が起きているのか?

 

急速な業績悪化

こうした状況で、Wulingの業績は2023年1-6月、減収減益だ。特に最終利益では、前年同期の3.51億元から89%も減少して、わずか4018.29万元にとどまっている。

「宏光MINI EV」の不調だけが原因ではないと思うが、この苦境からの脱出を「五菱繽果」だけに期待するのも、現状からみると無理がある。

こうした状況を踏まえてか、Wulingは会社史上初めてセダンをリリースする。それが先日発表された、新技術満載の「星光」だ。BEVも設定されるが、主眼はPHEVだと考えられる。

というのも、中国におけるBEVは成長が失速しており、各社こぞってPHEVに注力しており、Wulingとしてもその波に乗りたいと考えていると思われるからだ。

「宏光MINI EV」の栄光をバッサリ斬り落とし、新たな取り組みを加速させるWulingは、一面では中国の実情を反映していて興味深い。

出典: https://mp.weixin.qq.com/s/ofTidF7Zw_xVa44vQredjw

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