大手芸能事務所スターダスト所属の女優、萩原みのり(26)が芸能界引退を表明しました。代表作が無く、名前や顔でピンとくる人は少ないかもしれませんが、キャリア13年の26歳での引退は早すぎると惜しむのは、芸能記者歴30年のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さん。しかし、20代半ばの女優が「飽和状態」にある日本の芸能界で生きていくのは本当に厳しいようです。
萩原みのり引退!に見えてくる“芸能界残酷物語”
週末の『日刊スポーツ』、『有馬記念』の予想に目一杯だった私の頭の中でしたが、15面右隅の小さな記事に思わず目が釘付けになってしまいました。
それは“みのりん”こと“萩原みのり芸能界引退”を知らせる記事でした。
萩原といえば、2年前の『RISKY』では心に傷を持つヒロインを演じ上げ、テレビ関係者の間からは高い評価を得ていた役者です。
最近では森七菜と奥平大兼の『君は放課後インソムニア』にも出演しています。
目立たず、でもしっかりと番手の役目を果たしていた女優が突然芸能界引退…芸能記者の端くれとしても、胸騒ぎを覚えないはずがありません。
しかも萩原はキャリア13年、まだ26歳という若さですから、今後の鍛錬の成果では所属事務所の先輩・北川景子に追いつくことも、追い抜く可能性だって夢ではないはずです。
本人の「たくさんたくさん悩んで、決めました」というコメントの裏には、どんな思いが含まれているのでしょうね…。
私の知り合いのベテラン芸能マネージャーに話を聞けば、「20歳代半ばの女優は今、過密状態にあるからな…」と教えてくれました。
少ないパイを、たくさんの才能溢れる女優たちが奪い合っている状態だと言うのです。
大雑把に調べてみても…今田美桜、小芝風花、中条あゆみ、杉咲花、芳根京子、黒島結菜…豊作です。
事務所内だけみても、永野芽郁、小松菜奈、新木優子、本田翼…若くても老け役の出来る役者や、年齢がいっていても高校の制服がまだまだ似合う女優まで考えれば「萩原の営業まで手が回らないョ…」というのが現場を預かるスタッフの本音なのかもしれません。
これに加え萩原は、2018年5月に『ソニー・ミュージックアーティスツ』から『スターダストプロモーション』に移籍しているのです。
何のための移籍だったのか、詳細は明らかにされていませんが、移籍後ドラマや映画の出演数が一気に増えたことは確かです。