日本人の“良い文化”だったはずの「謙遜」も、今は使い過ぎに注意が必要?

 

謙遜が相手を不快にさせてしまうこともあるということを描いたシーンですが、これって販売業や接客業をしている人にとっては他人事ではない気がします。

顧客に対する話としてです。

自分たちのファンになってくれたお客様は、誰でもないあなた自身を目掛けて店に足を運んでくれます。

あなたの接客が好きで、あなたの人柄が好きで、あなたの能力が好きで、わざわざ顧みて来てくれるお客様だからこそ『顧客』なわけです。

そんなお客様が褒めてくれたり、何か嬉しい言葉や行動をしてくれた時に、「いやいや私なんか」「そんなそんな」と謙遜ばかりしていて良いのか。

謙遜することが悪いとは思いませんが、せっかくお客様が嬉しいことを伝えてくれた、してくれたという時に、そんな返しばかりで良いのかを考えてみて欲しいのです。

そうした謙遜は時に、相手の気持ちを無碍にしてしまうこともあります。

僕も他人から褒められるのは苦手で、つい「いえいえ私なんて」と言ったりします。

でもよく考えるとその返答はやはり、言ってくれた相手がおかしいとか間違っているように聞こえてしまう返しなのかもしれません。

考えすぎと言われても、相手の気持ちに応えられてはいないのは事実だと思うのです。

だとしたら素直に、「嬉しいです」「そう言ってもらえるとまた頑張れます」みたいにポジティブに返せた方が良いんじゃないかと考えます。

きっと言ってくれた相手もそう返答をしてくれる方が嬉しいだろうなと。

謙遜癖がある人は、これって結構難しいことだと思います。(僕がそうなので)

でも相手の気持ちを大事にしていれば、少しずつでもより相手を嬉しくさせられる関わりができそうです。

謙遜すればイメージが良いと脳死で思い込むのではなく、使い方もしっかり考えていきたいですね。

今日の質問&トレーニングです。

1)お客様から嬉しい言葉をいただいた時、あなたはどんな返答をしがちですか?

2)その返答はお客様の気持ちを無碍にしてはいないでしょうか?

3)お客様に「言ってよかった」と思ってもらうには、どんな返答をすれば良いと思いますか?

image by: Shutterstock.com

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【著者】 坂本りゅういち 【発行周期】 日刊

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