教師が生徒に「殺してやろうか」いじめと体罰の街・東京都小平市が調査を拒んだ“脅迫と体罰地獄”

 

Cさん:子どもが担任男性教諭からあまりにひどい体罰を受け不登校に

Cさんのお子さんは担任の男性からあまりに酷い体罰を受け続けて不登校となった。体罰の被害者は他にも大勢いる。

被害は次のとおりだ。

大声で怒鳴る。授業中に胸ぐらをつかむ。肩に担いで廊下に出す。馬乗りになる。給食を完食するよう強要し、吐くまで食べさせる。嫌いなおかずを大量に食べさせる。吐いた児童には片付けようにビニール袋や着替えを用意するように指導する。児童らが被害を訴えると、その兄弟に脅迫する。

特にCさん児童は酷かった。

避難訓練時に「死にたいのか?」と言う。給食完食強要では徹底的に狙われていた。テストが早く終わると叱責する。未修学の漢字を読み書きすると叱責。テスト採点を差別的に行う。作品を隠したり紛失するなど。

Cさんがこの体罰の状況を学校に申し入れると、担任は激高し、Cさん児童に「死にてえのか。俺が殺してやろうか」と脅迫し、これがきっかけとなって不登校になったという。

体罰問題はいじめと密接な関わりがあるので、いじめ調査の中で度々目にしているが、その中でもこれは際立って酷いと言えた。

どういう教師なのか聞いてみると、臨時採用の講師で3年目、当時は26歳の本採用ではない担任教師だという。

教員不足なのはわかるが、この採用は誤りであったことは認めるべきだろう。

Cさんによれば、学校も市教委も被害児童保護者からの調査依頼を放置したというのだ。

実際、被害はあまりに酷く被害者も多くいて、クラスも荒れ放題であった。この担任の言動が原因でいじめを誘発し、不登校になってしまった児童もいたそうだ。

その中、Cさん以外の被害保護者が連名で動き、令和5年9月4日に、すでにある証拠をもとに、体罰調査と不作為を貫いた当時の教育委員会の対応を検証する第三者委員会の設置を求めて、市長や教育長に嘆願書を提出した。

しかし、同年9月29日、市議や支援団体が見守る中、小平市は嘆願書の内容実施を拒否したのだ。

もはや地獄だと言っても過言ではない。

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