#八王子の恥 萩生田光一が喧伝する「理不尽な話」の仰天中身。政倫審から逃亡、要職にしがみつき“ネオ安倍派”再興狙うか

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自民党の萩生田光一前政調会長に「反省」の二文字はないようです。萩生田氏は、逮捕・起訴された安倍派3議員に次ぐ「5年で2728万円」もの裏金を受領しながら政倫審への出席を拒否。有権者から「 #八王子の恥 」とこき下ろされても東京都連会長のポストにしがみつくなど、旺盛な権力欲は健在です。「派閥とカネ」について被害者面で語る萩生田氏は今、いったい何を目論んでいるのでしょうか?メルマガ『国家権力&メディア一刀両断』の著者で元全国紙社会部記者の新 恭さんが詳しく解説します。
※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです/メルマガ原題「東京都連会長の座を死守する萩生田氏の衰えぬ権力志向」

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萩生田光一がしがみつく「自民党東京都連会長」の座

派閥からパーティー券売り上げの裏金をたんまり受け取っていたことが発覚した萩生田光一氏は、その責任をとってやむなく自民党政調会長をやめ、安倍派の解散によって派閥領袖になる夢も泡と消えた。

だが、なんとしてもしがみついておきたい役職がある。自民党東京都連の会長だ。

裏金キックバックをもらっていた安倍派議員は各地で県連会長の辞任を表明しており、その流れからいくと、萩生田氏もまた都連会長を退かねばならない空気だったが、2月16日に開かれた都連の総務会で役員の改選を先送りにし、ひとまず退任を回避できることになった。

「重要案件を抱えている中で辞める事の方が迷惑をかけるとの選考委員会の皆さんの判断で、もうしばらく頑張る事になりました」と萩生田氏は自身のブログ「はぎうだ光一の永田町見聞録」に書いている。

反省ゼロの被害者ヅラで「すごく理不尽な話」を披露

党内には、萩生田氏ら安倍派幹部の離党や議員辞職を求める声もあるが、もちろん萩生田氏にその考えはない。

2月9日発行「文藝春秋」3月号の座談会記事「『派閥とカネ』本音で語る」では、むしろそうした党内の声や世論に反発するかのような発言がみられる。

「検察が期待値を上げたことで『この人たちは悪いのに助かった』みたいに思われるのは、すごく理不尽な話です」

 

「党の中で一定程度謹慎しなければという思いはあります。ただ当事者としては言いづらいのですが、自民党は、失敗は失敗としてもう少し寛容に、『まずかったけど頑張れよ』と言ってくれる政党かと思ったら、党内からも『処分、処分』と言われて……。(中略)“生贄”を出さないと終わらないような雰囲気になっていて、ちょっと寂しいなと思います」

心底から反省している人間の弁ではない。犯罪という認識はないようで、一定期間だけ謹慎すればすむと思っている。「失敗」しただけなのだから、もう少し寛容な扱いを、という甘えた考え方だ。

だから、東京都連会長の座だけは、どんなことがあっても死守するつもりなのだろう。

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