令和バブルと不動産投資の甘い罠。初心者と富裕層で真逆の相場観、“今さらサラリーマン大家”に出口はあるのか?

 

ボーナスステージは間もなく終了?近づく「時代の大転換点」

さて、日経平均が34年の時を経て、ようやくバブル期の最高値を更新した──というニュースがありました。

34年もかかって、ようやくという「バブルもどき」の株式状況なのです。

また、コロナ禍が終わり、円安なのでインバウンド需要も復活してきた──という明るいニュースもあるでしょう。

しかし、そろそろアベノミクスの本当の「化けの皮」がはがされる時期も近づいているはずです。

デフレから脱却させてインフレにしようとして、日銀は日本国債を際限なく買い入れすぎて、もはや身動き取れなくなっている状況だからです。

過度の円安で国民が悲鳴を上げても、それへの対抗措置(金利アップ)すら施しようがないのです。

日銀は膨大な国債を抱え、政策金利を上げれば利払いや含み損で、大変な事態(債務超過)に追い込まれかねません。

ゆえに、まだまだ超低金利は続くはずです。

しかし、金利を上げられない状態というのは、日本国家そのものの運営が、すでに手詰まりとなっていることの証左なのです。

そこで、前述してきたサラリーマン不動産投資家の行く末についても危惧される状況があるのです。

大きなお世話かと思いますが、莫大なレバレッジを利かせてきたサラリーマン投資家は、非常に危なくなってきたといえるのです。

だからでしょうか。

ここへきて「ギガ大家さん」だの「メガ大家さん」などと呼ばれる、10億円以上の大借金を抱えた不動産投資家の人たちの中にも、そろそろ手仕舞いする時期を迎えた──と判断する人が増えているのです。

なぜかといえば、未知なるカタストロフ(破滅的大惨事)の到来を怖れるからに他なりません。

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