バイデン、トランプ「老老対決」に“不測の事態”を心配する声。鍵を握る名門「ワンチャン候補」の名前

Malaga/spain,-,09-28-2020,:,Concept,For,Usa,Presidential,Election,2020.
 

「バイデンvsトランプ」という、現職と元職の再対決が濃厚となったアメリカ大統領選挙。しかし両者ともに高齢であり、選挙戦中に「不測の事態」が起こる可能性も指摘されています。かような「老老対決」の行方を注視しているのは、ジャーナリストの高野孟さん。高野さんは自身のメルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』で今回、米メディアが始めた「不測の事態」への検討内容を紹介するとともに、「バイデンではトランプに勝てない」と考えた民主党が、無所属での出馬を表明しているロバート・ケネディJr.氏を擁立する可能性を考察しています。
※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです/メルマガ原題:米大統領選は本当にこのまま「老老対決」の不毛に沈んでいくのか/ロバート・ケネディJrという第3の選択は?

プロフィール高野孟たかのはじめ
1944年東京生まれ。1968年早稲田大学文学部西洋哲学科卒。通信社、広告会社勤務の後、1975年からフリー・ジャーナリストに。同時に内外政経ニュースレター『インサイダー』の創刊に参加。80年に(株)インサイダーを設立し、代表取締役兼編集長に就任。2002年に早稲田大学客員教授に就任。08年に《THE JOURNAL》に改名し、論説主幹に就任。現在は千葉県鴨川市に在住しながら、半農半ジャーナリストとしてとして活動中。

「老老対決」という鬱陶しさを免れないアメリカ大統領選挙

米大統領選はスーパー・チューズデーを経て早くもバイデンとトランプの現職と前職の対決図式に集約されつつあるかに見える。しかしこの図式の最大の難点は、バイデンが現在81歳、仮に当選して25年1月就任時82歳、無事に任期を全うしたとして退任時86歳。対するトランプも約3歳半下の77歳、就任時78歳、退任時82歳で、どうにもこうにも「老老対決」という鬱陶しさを免れないことにある。

しかも、本誌No.1,239でも述べたように、バイデンはすでに部分的な記憶喪失ないし意識陥没を含む緩やかな認知障害の過程に入っており、他方トランプは3年前の大統領選で勝利したのは自分だという妄想に取り憑かれその怨念を晴らすという個人的な目的のためだけに大統領に返り咲こうとする異常な心理状態に浸っている。どちらもアラウンド80歳という年齢を考えれば、

(1)7~8月の各党全国大会での正式指名
(2)11月の投開票
(3)来年1月の就任

――などのハードルを超える以前にも、それらの心的傾向が進行するとか、あるいは別の心身不調に襲われるとかして、いずれかもしくは両方が撤退を余儀なくされる可能性もないとは限らない。

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