ラクすぎる地方議員が「世襲」に執着する当然の理由
そういう事情もあって、全国的なデータはありませんが、 地方議員の世襲比率は国会議員の世襲比率(三親等内に地方議員や地方首長の親族を有する議員の割合約30%、自民党に限っては40%弱が世襲の国会議員)をゆうに超えていると指摘されているのです。
親子二代、三代に渡って、税金の甘い汁を吸える構図なのです。知らぬは有権者の大方の人々でしょう。
読者の皆様のほとんどが、こうした地方議員が日々何をやっていのるかをご存じない──というのが実情ではないでしょうか。
はっきりいって、読者の皆様が想像する地方議員のイメージは、まったくの虚像であり幻想なのです。地方議員は、毎日ロクに何もしていないも同然──というのが実態だからです。
たまに国政選挙があると、親分の国会議員の下で選挙活動に従事して、お小遣いをもらう存在にすぎないのです。
地方議員3万2000人に支払われる報酬額の推定合計は、年間3000億円弱に及ぶといわれています。壮大な浪費です。
このように直接議員に支払われる人件費だけでも、ものすごい税金の無駄遣いになっていることが窺えるのです。
「怠け者の楽園」というのが日本の地方議会です。
みなさまは「地方議員というのは非常に忙しい」と思っている方が大半でしょうが、実際はヒマをもて余している議員が多いのが現実です。
そのせいか、不倫や援交、淫行、薬物中毒、詐欺や酒酔い運転などで問題を起こし、時々捕まります。