「大谷翔平の嘘」と「水原一平の嘘」でさらに深まる疑惑。なぜ大谷サイドは被害届を「出せない」のか?広がる憶測と送金の謎

2024.03.28
by kousei_saho
otani_ippei
 

弊サイトでも既報のとおり、記者団を前に発表した声明で、専属通訳を務めていた水原一平氏39)が「僕の口座からお金を盗み、なおかつまわりの皆に嘘をついていた」としたドジャースの大谷翔平選手29)。その席上、大谷の口座に許可なくアクセスしてブックメーカーに送金した水原氏について、弁護士から「窃盗と詐欺で警察当局に引き渡すとの報告を受けたとも語った。

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「しかしどうも様子がおかしいんです」

と話すのは、この騒動を勃発時から追っている40代の男性ネットメディア編集デスク

「僕の口座からお金を盗んだ」。大谷は「嘘」をついたのか

「アメリカのスポーツ専門局『ESPN』のサイトに27日に掲載された記事で、窃盗の疑惑を調査する可能性がある複数の機関へ同局が“大谷サイドから被害届が出ているか”を問い合わせたというのですが、確認できなかったと記されているんです」

つまり現時点では、被害届が提出されていないということになるのだろうか。ネットメディア編集デスクによれば、大谷サイドがどの捜査機関に被害報告を行ったかについてもコメントを避けている、と同記事は伝えているという。

なぜ大谷は水原氏を速やかに告発しないのか。長年の盟友を「懲役20年」に追い込まないための優しさからなのか。

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しかし、当然ながら大谷サイドの「玉虫色」とも取れる回答に海外メディアが納得するはずもなく、その対応に疑問を呈する上掲のESPNの記事が読まれているのもその証拠だ。

ネットメディア編集デスクは、「出さないのではなく、出せないのでは?という指摘もあります」と言う。

「被害届を出すということは、『水原さんはどのような手口で大谷選手の口座から、独力で複数回に渡って送金したのか』という“最大の謎”に関して詳らかに説明することが求められるということです。これに関して、やはり大谷選手に“明らかにできない何か”があるのではないか、という憶測が囁かれています」

となると、大谷の「僕の口座からお金を盗んだ」という主張に嘘があった、ということになってしまうのだろうか。

水原氏がインタビューでついていた「嘘」

一方の水原氏だが、違法賭博に関わったことをこちらの記事で認めていることは既報のとおりだ。同記事で彼は「賭けたのは野球以外のスポーツ」で「野球に賭けたことはない」としているが、作家で米国在住の冷泉彰彦氏(64)が自身のメルマガ『冷泉彰彦のプリンストン通信』の最新記事で指摘しているように、MLBが認めてきた合法オンラインのスポーツベッティングを巡る不正関与があったか否かが、今騒動の最大の焦点になっている。

この件に関しては今のところ“真偽不明”としか言えず、今後のアメリカ国土安全保障省や同国国税庁による捜査の展開を待つしかない。しかし水原氏は、博打に関して「重大な嘘」をついていたという指摘もある。医療に関する書籍の出版経験もある50代の男性ライターはこのように話す。

「水原さんはESPNの記事で『(ギャンブルで)一度も勝ったことがない』と語っていますが、ありえない話ですよね。どんな博打であっても“負け続ける”のは、逆に確率的にも不可能です」

確かに、ポーカーや麻雀、競馬にパチンコを例に挙げるまでもなく、“勝率”が0%というギャンブルは存在しない。もしも一度も勝ったことがないプレイヤーがいたとしたら、そのプレイヤーは逆の意味で“天賦の才”があると言えそうだ。

話を水原氏に戻そう。男性ライターはギャンブル依存症に陥るメカニズムをこのように語る。

「ギャンブル依存症を簡単に説明しますと、賭け事に勝って賞金等を手にした際に、脳内報酬系という部位が反応してドーパミンという快楽物質が放出されます。これが快感や興奮をもたらすわけですが、その興奮を求めてギャンブルの回数や掛け金が増えていきます。一方で、脳内では衝動的な行動を抑制するセロトニンが減少すると言われており、まさに抑えが効かない状況になるとされます。こうして人は依存状態に陥るわけですが、そのような意味では“一度も勝ったことがない人”がギャンブル依存症になるということはありえないはずです」

つまりは水原氏は「一度も勝ったことがない」と嘘をついていたことになってしまう。

大谷と水原氏が開けてしまったとんでもない「パンドラの箱」

渦中の大谷、水原氏がついていた可能性のある「嘘」。そんな2人は銀行送金システムの脆弱性、MLBオンライン博打の闇、そしてスター選手の不祥事隠蔽工作疑惑といった、とんでもない「パンドラの箱」を開けてしまったのかもしれない。

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