吉幾三さんの怒り無視!「謝らないパワハラ自民議員」長谷川岳 勘違いの本質…西村康稔、茂木敏充と共通項

 

西村康稔、茂木敏充とも共通する「驕り高ぶり」

筆者は何も長谷川氏だけを糾弾したいのではない。この国にパワハラ体質の議員センセイは掃いて捨てるほど存在する。とりわけ大臣にその種の人物が就任すると、まわりの官僚たちは、ご機嫌斜めにならないよう、トリセツを作成して細心の注意を払う。

今を時めく“裏金議員”の大物、西村康稔氏が経済産業大臣だったころ、「西村経産大臣出張時の注意点」と題する対応マニュアルが省内に配布されたことがあった。

その中身は、「車中での対応」「お土産購入ロジ」「ぶら下がり会見での対応」「帰宅時(駅構内)での対応」の4項目。

出張時にお土産を買うときには「購入量が非常に多いため、荷物持ち人員が必要。秘書官1人では持ちきれないため、東京駅の大臣車積み込みまで対応することが理想」。駅弁を買うなら「弁当購入部隊とサラダ購入部隊の二手に分かれて対応」などと、実に涙ぐましい気遣いである。本来の公務と関係ないことに国家公務員の人員とエネルギーを費やさねばならないのだ。

“裏金議員”の処分問題に頭を痛める茂木幹事長も負けてはいない。これも茂木氏が経産大臣だったころだが、出張に同行する職員用にトリセツが作られていた。以下はA4用紙22枚にもわたる「大臣出張等メモ」の一部。

〈嫌いな食べ物は、煮物全般、酢の物、ゴマ豆腐・・・〉
〈ご飯ものよりも麺類やパン〉
〈ハンバーガーはオーソドックスなもの、カレーは辛口なものを好む〉
〈ルームサービス等で麺類を注文する際には、大臣に提供するタイミングについて細心の注意を払うことが必要。中国出張の際(中略)冷麺ができてから大臣に提供するまでのタイミングが20分ほどずれてしまい、かたくて食べられないと大激怒していた〉

くだらないことに官僚の能力を消費しているというほかない。しかし、これが実態なのだ。

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